ドッグフードが体臭・口臭に影響するって本当なの?
犬の体の臭いについて、いろいろな原因が考えられます。
不潔にしていればもちろん臭いますし、皮膚トラブルなどの病気が原因になっていることもあります。
しかし、ドッグフードを変えると、体臭や口臭にも変化がある、ということもよく言われていることですよね。
今回は、ドッグフードと犬の体臭や口臭の関係性についてまとめました。
ニオイの原因
犬が臭うのには様々な要因があります。
代表的なものとしては、
- 単に不衛生な状態
- 肛門腺など、犬種独特のにおいがある場合
- 皮膚トラブル
- 食べているフード
と言ったことが挙げられます。
ニオイのメカニズム
次に、犬が臭くなるメカニズムについてみてみましょう。
犬は汗が出る汗腺は非常に少ないのですが、皮脂腺というものは体中にあります。
古来より、屋外で生活していた犬は、適度に皮脂をまとっていることで、地肌が濡れるのを防いでいるのです。
しかし、この皮脂が、いわゆる犬の臭いとして認識されるのです。
その皮脂腺から分泌されるものは、個体差もありますが体内に摂りこんだものにも左右されます。
たとえば、非常に香りの強いスパイスやハーブ類を使用しているフードを与えると、驚くほど体中がそのスパイシーな香りに包まれることがあります。
そのことからも、食べているものが体臭と関係していることがわかります。
ドッグフードと臭いの関係性
ドッグフードの質が大きく影響すると考えてよいでしょう。
というのも、フードのニオイがそのまま出てしまうということではなく、フードの質が皮膚や腸内環境の状態を左右するということが重要な点です。
たとえドッグフード自体が良い香りであったとしても、犬に合っていないものだったり、不要な添加物がたくさん入っている場合、そして原材料の質に問題がある場合などは、腸内環境を悪化させたり、老廃物を量産するようになり、結果として体臭や口臭の悪化につながってしまうのです。
また、消臭効果が期待される成分を配合しているフードも多くあります。
口コミなどを見る限り、ユッカシジゲラやリモナイトなど、効果が認められるものもありますが、それ以前に「食べ物」としての質がどうか?を見極めることが一番大切です。
体臭を消すことは出来るの?
結論からいうと、無臭にするのはまず無理でしょう。
どんなに消臭効果をうたったフードやサプリメントであっても、生き物である以上、ある程度の臭いがするのは自然なことです。
ただ、ドッグフードを変更することで、そのニオイが軽減されたり、ニオイの質が変化するということは十分に考えられます。
もちろん、清潔にした上で、皮膚トラブルなどの疾患がある場合は、そちらの治療をしなければ解決にはなりません。
どんなドッグフードを選べばいいの?
良質な動物性たんぱく質が主原料のドッグフードであることが望ましいです。
たとえたんぱく質が主原料でも、質が悪ければただの老廃物製造機にしかなりませんから、原材料の質もしっかり見極めましょう。
消臭成分については、効果のほどははっきりと言えない部分があるため、あくまで補助的な位置づけにとどめましょう。
また、ハーブやスパイスがふんだんに使用されているフード、実際ににおいを嗅いでみて「くさい」と感じるフードは、その品質に関係なく傾向として体臭が強くなるものが多いです。
これはあくまでも私の経験による個人的見解ではありますが、参考までにお伝えしておきたいと思います。
良質な原材料を使用したフードを選ぶ
ドッグフードと体臭は、ある程度の関係性があるということがお分かりいただけたかと思います。
ただ、フードだけではなく、日ごろの手入れや生活環境、基礎疾患の有無や犬種による問題なども、体臭や口臭に大きく関係していますので、ニオイにとらわれてフードジプシーにならないよう気をつけてくださいね。
また、犬の体臭・口臭が消えるといった、極端なアピールをしているフードについても、過度の期待はしない方が良いでしょう。
良質な原材料を使用したフードを選択することが、犬の健康、ひいては体臭軽減につながるのです。
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