ストルバイト結石の犬の食事は?症状や治療・ドッグフードの選び方
犬がよく罹る病気のひとつに、結石があります。
人間でもこの病気に悩まされる人は少なくありませんよね。
下部疾患と称される結石、その中でもストルバイト結石は、犬の下部疾患の代表的な病気です。
放置すれば死に至るこのストルバイト結石について、勉強してみましょう。
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目次
ストルバイト結石とは
犬の尿は、健康な場合、やや酸性で保たれています。
そのおかげで、小さな結石が作られたとしても、その石を溶かすことが出来るのです。
しかし、何らかの理由で尿が酸性からアルカリ性へと傾くと、その石を溶かせなくなり体に影響が出てきます。
ストルバイト結石は、リン酸、マグネシウム、アンモニアが主成分で、石も大きいものが多いのが特徴です。
このほかに、シュウ酸カルシウム結石というものもありますが、約6~7割がストルバイト結石となっています。
原因
ストルバイト結石が作られる主な要因には、次のようなものがあります。
尿がアルカリ性(PH6.6~PH8.5)
日々の食生活が大きく関係します。
動物性たんぱく質が少ない食事はPHが高くなる傾向があります。
尿中のアンモニア濃度が濃い
留守番やトイレの衛生状態が悪い、水分不足などで尿を我慢させてしまうような状況下が続くと、膀胱内の尿のアンモニアレベルが上がることで結石が生じます。
細菌感染
尿道などから細菌が入り込むことで結石が生じます。
症状
非常に痛みの強い病気で知られます。
症状としては、
- トイレの回数が増えた
- その割に尿が出ていない
- 血尿が出る
- 排尿時に苦しそうな鳴き声を上げる
- ぐったりしていることが多い
などがあります。
室内犬の場合は気づきやすいですが、外飼いや留守番させることが多いと、発見が遅れることがあります。
症状が進行すると、最終的に尿の排出ができなくなります。
そうなると、体中に毒素が回り、24時間以内に重篤な症状、または死亡する可能性が高くなります。
治療法
結石の状態によって、外科的治療が必要なケースがあります。
その後、食餌療法で再発を防ぐという治療法が一般的です。
療法食を病院から処方されることが多いと思いますが、まずは獣医師の指示を守り、食餌療法を行いましょう。
自分勝手な判断でフードを変えたり、手作りのものを与えたりすると驚くほど速く再発しますので、絶対にやめましょう。
予防法
さまざまな要因がありますが、それらの多くは日々の食生活に通じます。
犬の尿が酸性を保っていれば、たとえ石の結晶ができたとしても溶かすことが出来ます。
細菌に感染しても、膀胱内の尿が酸性であればそれらに抵抗することが出来ます。
しかし、アルカリ性に傾いてしまうと、石は溶かせない、細菌にも抵抗できないとなり、結石が出来てしまうリスクが高まるのです。
日々の予防としては、しっかりと動物性たんぱく質が配合され、ミネラルの量が適量に調整されている(少なすぎるものも良くありません)フードを選ぶようにしましょう。
手作り食ではミネラルの状態が不安定になることが多いため、獣医師の指導を仰いで与えることが本来望ましいです。
また、一度発症してしまうと繰り返し発症するケースも少なくありません。
体質にも関係しますので、再発防止のために定期的に獣医師の診察を受けることも大切です。
ドッグフード選びと排尿しやすい環境づくり
珍しい病気ではないのですが、発見や対処が遅れると致命的な恐ろしい病気です。
再発しやすく、一生涯にわたって気をつける必要のある病気ですが、日々のドッグフードである程度予防すること、再発を防ぐことが可能です。
愛情こもった手作り食や食いつきの良いフードは魅力ですし、気に入って食べていたものを変更するのはかわいそうですよね。
ですが、その食事が、実は犬の体に負担を与えていたとしたら、やはり考え直さなければなりません。
また、生活環境(トイレの問題や水をしっかり飲ませられているか)なども関係してきますので、犬がスムーズに排尿できる環境づくりも大切です。
死に至るケースもある恐ろしい病気ですが、獣医師と連携してしっかりケア出来れば日々の生活に支障はありません。
いつもよりちょっと排尿の様子がおかしいと感じたら、すぐに獣医師の診断を受けましょう。
早期発見が大切です。
療法食のみらいのドッグフード
ストルバイト結石など結石の疾患・膀胱炎に特化した療法食、みらいのドッグフード。
犬の尿は弱酸性が正常ですが、膀胱や尿道が細菌によって感染することで結石ができてしまいます。
尿のPHを適正な状態に戻すためにはPHコントロール食が効果的ですが、長期的に食べ続けることで今度は強酸性に偏るというリスクが伴います。
尿のPHを理想の数値に保つためには、緩やかなPH調整が必須です。
みらいのドッグフードは「ミネラル・尿のPH調整、感染ルートの制御」の3つに重点を置いて開発されたフードで、最新の結石ケアに見合った内容となっています。
療法食の犬心ってどうなの?
療法食となるドッグフードにもいろいろありますが、ここでご紹介するのが犬心というドッグフードです。
犬心は「クッシング症候群,膵炎,甲状腺機能低下症,高脂血症,糖尿病,メタボ肥満,脂質代謝異常症」の7疾患をサポートするドッグフードです。
上記7疾患に対応している療法食ですが、公表されていない病気としてストルバイト結石にも対応しているフードです。
ドッグフード選びにお悩みの方は、犬心も選択肢のひとつとして検討されてみてはいかがでしょうか。
ストルバイト結石の犬におすすめのドッグフードその他
その他にストルバイト結石の犬に対応したおすすめドッグフードをピックアップしてみました。
ストルバイト結石は、一度発症すると再発しやすく生涯に渡って注意が必要な病気です。
食べることも楽しみの一つである犬にとって、日々の食事を制限することは辛いことですよね。
ストルバイト結石と診断されても、食事管理をし、フードを見直すことで質の高い生活をさせてやることができます。
我が家の愛犬チワワ2匹はまだ病気で獣医にかかったことはありませんが、健康で長生きして欲しいと願っています。
そこで、普段の食事を見直すべく、さまざまなドッグフードの原材料を一つずつチェックしてみました。
質の良いタンパク質を使用していることを前提に、犬にとって消化が難しい穀物類や危険な添加物・食材を含むフードを除外していくと、最終的に6つの製品に絞ることができました。
これからドッグフードの見直しをされる方の参考になれば幸いです。
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