ウェルケアの原材料・成分と口コミ評判
ドッグフードは動物愛護先進国のドイツやアメリカ、カナダなどに比べて日本は遅れているのが現状です。
今回取り上げる「ウェルケア」シリーズは、日本で製造されている製品です。
その特徴や、原材料、注意すべき点などまとめました。
安心安全なドッグフード
安全、安心をモットーに、多種多様のペットフードを製造しているイースター株式会社の「ウェルケア」シリーズ。
なんといっても、ウェルケアは犬種別ドッグフードが特徴です。
もちろん、全犬種ではなく、需要が多いであろう人気犬種のうち、16犬種に絞って「専用フード」と位置付けています。
また、リアルチキン製法という独自の製造方法を用いて、風味を損なわないよう作られているそうです。
合成の保存料は「適切な保管であれば腐敗しない」という前提で添加されていないようです。
ただし、香料や着色料については、フードによっては使用されています。
メリットやデメリット
チワワ専用<原材料>
チキン(鶏肉、チキンミール)、米糠、小麦粉、グルテンフィード、米粉、グルテンミール、ビートパルプ、動物性油脂、ビール酵母、ケルプミール、精製魚油(DHA・EPA源)、酵母エキス、オリゴ糖、乾燥ローズマリー、グルコサミン、コラーゲン、L-カルニチン、粉末フカヒレエキス(コンドロイチン源)、酵母抽出物(ヌクレオチド源)、ミネラル類(炭酸カルシウム、食塩、塩化カリウム、硫酸亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、硫酸銅)、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-トリプトファン)、ビタミン類(コリン、E、C、パントテン酸、、A、ビオチン、香料(バターオイル、ミルクフレーバー)
<成分>
上記はチワワ専用の原材料・成分です。
犬種別のフードですので、一つ一つ違いますが、共通項として気になる点を挙げてみます。
小麦粉、グルテンなどの使用
原材料のトップは、チキンやチキンミールといった肉になっていますが、そのあとは小麦粉や米糠、グルテン類が並びます。
米糠に関しては、栄養価の面などでメリットも伺えますが、それ以外の穀物類はデメリットの方が大きいと言えます。
アレルギーだけでなく、肥満へのリスクも高くなる原材料ですね。
犬種別にするメリットが見えない
一番の特徴である犬種別フードですが、原材料や成分分析を見る限り、ほとんど大差ありません。
あるとすれば、食いつきを考えての香料やフレーバーの違い、配合しているハーブ類の違いだけです。
体格差や遺伝的な特徴差があるにしても、基本「犬」です。
温和で社交的なキャバリアに合う、怖いもの知らずで好奇心旺盛なミニチュア・ダックスフンドに合うフードというキャッチコピーには、もはや担当社員の苦悩しか見えません。
製造工程の公開について
イースター株式会社のサイトには、製造工程が公開されています。
といっても、おおまかな部分のみですので、どこから仕入れて、どのような状態のものを使用しているのかまではわかりません。
ヒューマングレードであるという表記もありません。
リアルチキン製法というイースター社独自の製法とありますが、これは無冷凍の鶏肉を使用しているということです。
それだけを聞くと、新鮮なうちに作っているのだな、と思うかもしれませんが、「新鮮な、人間も食べられる鶏肉」かどうかはわかりません。
次に、評価すべき点を見ていきましょう。
たんぱく質が市販品の中では高め
ホームセンターなどで売られている国産メーカーのドッグフードは、ほとんどがタンパク質を抑えめに作られています。
総合栄養食としては18%以上が必要ですので、20%から23%も含まれていればマシ、というのが現状ですが、ウェルケアは25%以上のものが多く、シニア用にいたってもさほど下げられてはいません。
たんぱく質の含有率が高すぎるものは合わない犬もいますから、その点ではちょうどよい量であるといえます。
購入者のレビュー・口コミ
食いつきが良いという口コミが多いですね。
さまざまなフレーバーを使用しているため、たしかにこれで食いつきが悪かったら目も当てられないでしょう。
同時に、排便の量、回数が増えた、体臭が強くなったという声もありました。
価格重視の方のリピート率が高いようです。
犬種別という特徴に対しても、何をもって犬種別にしているのかわからない、という声も。
犬種別に関しては先ほども述べましたが、サイトを見てもはっきりとした根拠がなく、関節に良い、毛並みに良い、食べやすい大きさ、といった、それは全犬種に当てはまるのでは?というものばかりでした。
ウェルケアにおける犬種別の目的は、販売促進以外にないといえるでしょう。
食べむらのある愛犬ですが、こちらのフードはガツガツ食べてくれるので助かっています。
値段もお手頃で続けやすいので今後もお世話になります。
価格や購入方法
ホームセンターでの取り扱いのほか、楽天やAmazonなどの通販も利用できます。
価格は、1キロ当たり500円程度と非常に安いです。
ただ、少量パックがないようで、小型犬の場合は消費に時間がかかってしまいます。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
市販の安いドッグフードの中においては、健闘している印象はあります。
しかし、食いつきをよくするためにフレーバーを多用し、品質の具体的な保証もなく、飼い主がわからない犬種別のメリットなど、小手先感が否めません。
ウェルケアに限らず、犬種別ドッグフードには全く意味はありません。
もちろん、小型犬用に小さ目な粒にするなど、そういった工夫はあってよいですが、毛並みの維持も関節ケアも、どの犬種にも大切なことですよね。
以上のことから、ウェルケアの評価は☆2.5です。
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