ファーストチョイスの原材料・成分と口コミ評判
獣医師が開発した、獣医師推奨といったドッグフードはいくつかありますが、今回は「ファーストチョイス」についてまとめました。
大きな会社のペット事業部が販売するこの製品は、どのようなものでしょうか?
大塚製薬、大塚食品といった大企業を擁する「大塚グループ」のペット事業を担う、「アース・バイオケミカル株式会社」が販売するドッグフードです。
ベストクオリティーで世界と共生、を企業理念に掲げ、ペットフードのみならずノミ、ダニ駆除などペットの健康や人間との共生を考え成長してきた企業で、安心、安全にも積極的に取り組んでいます。
カナダ発のドッグフード
ファーストチョイスは、1990年に獣医師監修のもとカナダで誕生しました。
それをそのまま輸入するのではなく、日本向けに改良を加えて販売されています。
日本のペットフードに関する法律を厳守することはもちろん、独自の基準として
- 合成の保存料を使用しない
- 合成着色料、合成香料を使用しない
- 鶏肉について副産物を使用しない
を掲げています。
原材料についてヒューマングレードの明記はありませんが、万が一問題があっても、全ての原材料を調査できるよう管理されています(トレーサビリティ)。
ラインナップは非常に多く、ライフステージなどで細かく分けられています。
今回は、成犬用 チキンについてまとめました。
愛犬に与えるべきフードなのか?
それでは原材料や成分についてみていきましょう。
成犬用 チキン<原材料>
鶏肉、大豆、米、コーン、鶏脂、ビートパルプ、玄米、全粒オート麦、チキンエキス、魚油(DHA源)、セルロース、全粒亜麻仁、乾燥トマト(リコピン源)、酵母、マンナンオリゴ糖、乾燥チコリ(イヌリン源)、ユッカ抽出エキス、タウリン、L-ロイシン、L-カルニチン、ビタミン類(A、D3、E、C、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン)、ミネラル類(ナトリウム、クロライド、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガン、セレン、ヨウ素)、酸化防止剤(ビタミンE)
穀物類の使用
トウモロコシ、コーングルテン、米が使用されています。
しかも、トウモロコシは主原料です。
トウモロコシについては、ファーストチョイスではアルファ化して消化しやすい状態で配合されているとのことですが、こんなに大量のトウモロコシは栄養目的とは言えません。
プレバイオティクスの配合
腸内の常在菌である善玉菌を、「プロバイオティクス」と言いますが、それらを活発化させる効果のあるものを「プレバイオティクス」といいます。
犬にも非常に重要なもので、ファーストチョイスにはマンナンオリゴ糖、チコリーが配合されています。
また、良くない原材料と言われるビートパルプも、このプレバイオティクスの働きをします。
が、量が多いと便の状態が悪くなる場合もあるので注意が必要です。
必須脂肪酸のバランスは?
必須脂肪酸(オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸)は、ただ摂取すればよいのではなく、バランスが重要です。
オメガ6脂肪酸は摂取過剰になると、炎症を促進させたりアレルギーの要因になったりします。
過剰摂取にならないようにするだけでなく、オメガ3脂肪酸を積極的に摂取することも大切で、その理想バランスは5:1~1:1です。
ファーストチョイスはなんと10:1となっています。
オメガ6脂肪酸は3%ですから、他のドッグフードに比べて摂取過剰ではありません。
が、オメガ3脂肪酸は少なすぎます。せめて1%程度は欲しいものですね。
鶏肉は「チキンミール」
ファーストチョイスの原材料表記には「鶏肉」とありますが、実はチキンミールです。
ミールについては、賛否が分かれるところですが、一概に悪いとは言えません。
ファーストチョイスの場合、ヒューマングレードの明記はないですが、副産物などは使用していないとのことなので神経質になることはないでしょう。
ただ、よくよくサイトをみなければチキンミールであることはわかりません。
中にはミールは嫌だ、と感じる方もいるので、この原材料表記はいかがなものかと思います。
24%以上ということですので、高すぎず低すぎずちょうど良いと言えます。
低脂肪は健康に良い?
脂肪分がおよそ9%と、少し低いですね。
あえて低脂肪のフードにしているとのことですが、その意味が分かりません。
良質の鶏脂肪を使用しているのであれば、十分に配合してよいはずです。
倍量でも良いくらいなのですが、どうやら肥満などを予防する目的のようです。
現在では、肥満の要因は脂肪ではなく糖質であるとわかっていますから、そろそろ低脂肪=健康という図式は改めてほしいものです。
以上のように、原材料と成分分析をみたところ、非常に「ありふれた」ドッグフードという印象です。
穀物類も特に工夫している印象もないですし、その他配合されている原材料についても無難なものを無難に配合しています。
購入者の口コミ・レビュー
便の状態が改善された、食いつきが良いといった口コミが多いですね。
価格が比較的安いため、その点でリピートしているといったユーザーさんも多いようです。
ただ、Amazonのレビューを見ると、アレルギーが出てしまったという方、それから異物が入っていたという報告がありました。
異物混入については、結果どうなったのかがわからないのですが、ボタンのようなものがはいっていたそうです。
値段が安いこともあり、こちらを購入しています。
他のフードをあまり試したことがないので比較できないのですが。もうすぐ8歳になる愛犬、特に健康面でも問題ありません。
価格と購入方法
900g、2.7kg、6.7kgの袋があり、価格は1キロあたりおよそ400円から600円程度です。
購入方法はペットショップやホームセンター、ネット通販など多岐にわたり、購入しやすいドッグフードです。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
購入のしやすさは大きいですが、やはり中身は乏しい、価格なりといった印象です。
ユーザーさんも、「この価格なら」といった声や、「コーンが多いけど安いから」という声がありました。
公式サイトはよく見ればかなり詳しく書いてあるのですが、肥満と糖質の関係などにも一切触れていませんし、その一つ一つが「時代遅れ」といった感じがします。
値段はお手頃ですが、やはりこの価格では高品質なものは作れないのかな、ということがよくわかる結果となりました。
以上のことから、総合評価は☆2.5です。
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