モアソフトの原材料・成分と口コミ評判

ドッグフードはいわゆるドライタイプが主流ですが、缶詰などにみられるウエットタイプ、半生タイプなどがあります。

今回はその中の半生タイプに分類される「アドメイト モアソフト チキンアダルト」を取り上げます。

半生タイプはその性質を保つうえで、添加物なしでは製造が難しいものです。
中身は大丈夫でしょうか？

半生タイプのドッグフード

ペットの健康・安全を最優先とし、厳選された素材をしようしたプロショップ、をコンセプトに、建設会社でありながらペット用品販売も手掛けるヤマヒサが展開するブランドです。

ヤマヒサといえば、これ以外にも「PETIO」など有名ブランドを扱っていますね。
ホームセンターなどで気軽に手にとれる価格帯の製品が人気のようです。

主体事業である建設の面でも、1980年代頃から「ペットと共生できる住宅」を提案するなど日本のペット業界をリードしてきたといえますね。

添加物が多い？

では、原材料や成分について見てみましょう。

チキンアダルト

原料のトップは肉類

国内大手メーカーの、比較的安価なドッグフードは、残念ながらほとんどが穀物類を主原料としています。
しかし、モアソフトは主原料が肉類となっていますね。

品質の問題はありますが、たんぱく質がトップに来ていることは好ましいことです。

小麦など穀物類の使用が目立つ

小麦をはじめとして、さまざまな穀物、脱脂大豆が使用されています。
主原料が肉となっていますが、それぞれの穀物類を総合すると結構な量になっています。

成分分析では炭水化物の表示義務がないため、どれほどの糖質が含まれているかわかりませんが、アレルギーだけでなく肥満につながりますから、量には注意しなければなりません。

栄養補強以外の添加物が多すぎる

添加物は場合によっては、必要なものがあります。代表的なものは、栄養補強目的のもの、食品を安全に食べるための保存料の類です。
それ以外に、食品を仕上げるために添加物が欠かせないものもあります（豆腐、こんにゃくなど）。

ドッグフードの場合はその性質上、添加物を加えることはよくあります。

モアソフトの場合、全く意味のない添加物は見当たりません。それぞれ、カビの発生を抑えたり、人間の食品にも多く使用されるものです。
ただ、過敏な犬の場合はアレルギーにつながったり、体調の変化がみられる可能性があるので注意が必要です。

給与量が多く、低タンパク

多くのドライフードの場合、10キロ当たりの成犬に1日に与える量は、120gから200gといったものですが、モアソフトは250gとなっており、多くの量を与えなければ必要な栄養素が摂取できない計算になります。

主原料が肉類であるにもかかわらず、たんぱく質量は17％と、総合栄養食の基準ギリギリです。

たんぱく質は体のありとあらゆる器官を構成する大切な成分で、換毛期や傷病後などの回復期にも重要な役割を担っています。
獣医師からの指導がないかぎり、たんぱく質は十分に与えましょう。

購入者の口コミ・レビュー

ドライフードを頑として受け付けない犬の飼い主さんから非常に重宝されています。
小型犬の中には、性質として非常に好き嫌いの激しい犬がいますので、その場合はこのような半生タイプを利用するのも良いでしょう。

また、メインのドライフードのトッピングとしての使用や、しつけのごほうびのために常備しているという声もありました。

価格と購入方法

1キロ当たりの価格は、1,760円～となり、結構高い価格設定です。
購入方法は、全国の取り扱い店舗か、ネット通販が利用できます。

総評

良くも悪くも、日本のドッグフードらしいドッグフードであるといえます。
主原料が肉である点だけ、評価できるかな、といったところです。

しかしながら、ヒューマングレードではなさそうですし、害はないとはいえ添加物の多さも気になります。

それに加えてキロ当たり1700円以上という価格設定。この原材料、成分分析値ではその価値は全くないでしょう。
価格を見るまでは、キロ当たり500円程度だとばかり思っていたので大変驚きました。

半生タイプは歯石の要因にもなり、食後の歯磨きなどはしっかり行いましょう。
以上のことから、総合評価は☆1.5です。

主食で与えることはおすすめしません。