ビタワンの原材料・成分と口コミ評判
長い日本のドッグフードの歴史を語る上で、絶対にはずせないのがこの「ビタワン」の存在でしょう。
ペコちゃんの犬版、といった愛らしいトレードマークは、今でも変わらずビタワンのパッケージを彩っています。
そんな日本の代表的なドッグフード、ビタワンについて徹底調査しました。
日本の代表的なドッグフード
ビタワンの誕生は、1960年。
日本では、残飯に味噌汁が主な犬の食事といった時代に、手軽に栄養を与えられるドライフードとして発売されました。
当時はビタワン以外にドライフードなどは存在せず、それゆえ販路が少なく、主にお米屋さんの軒先に置かせてもらっていたそうです。
人間の主食、犬の主食、といったことなのでしょうね。
今でこそ、犬は大切な家族の一員であり、人間よりも食べ物に神経を使って当たり前という時代ですが、今から50年前はというと、正直言って犬専用のフードなんて…という人の方が多く、当初は販売に苦戦したようです。
その後、高度成長期からバブルにかけて、犬は拾うもの、もらうものだったのが、血統書付きのお座敷犬を飼う世帯が増え始め、ドッグフードの需要が爆発的に伸び、現在に至ります。
ビタワンは、日本の優れた食文化を取り入れることをコンセプトに、食べ継がれることこそが信頼の証として日々、成長しています。
ヒューマングレードの保証なし
ビタワンにはどのようなものが使われているのか、原材料や成分についてみていきましょう。
ビタワン<原材料>
穀類(トウモロコシ、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすま)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダー)、豆類(脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末)、油脂類(動物性油脂、γ-リノレン酸)、ビール酵母(β-グルカン源)、乾燥キャベツ、オリゴ糖、カゼインホスホペプチド、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、グルコン酸亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、B2、B6、B12、D、E、パントテン酸、コリン)、香料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン)、バチルスサブチルス(活性菌)
<成分>
たんぱく質20.0%以上、脂質8.0%以上、粗繊維4.0%以下、灰分9.0%以下、水分10.0%以下、カルシウム0.9%以上、リン0.8%以上
穀物が主原料
ビタワンは、全体のおよそ60%は炭水化物から栄養を摂取することが好ましい<・sぱnとする考えを持っていて、穀物が非常に多く使用されています。
日本食をベースにしている点からも、うかがうことが出来ますね。
ただ、アレルギーの問題や消化の問題など、現代では炭水化物の摂り過ぎによる肥満の問題もありますので注意が必要です。
たんぱく源はすべてミール・パウダー
たんぱく源にはチキン、豚肉、牛肉、レバーなどが使用されていますが、いずれもミールかパウダーです。
ミールの使用の是非は様々ありますが、大切なのは品質ですから、ヒューマングレードの保証がないビタワンは不安が残りますね。
さらに、たんぱく質量が20%と低いのも気になります。
プロバイオティクス・プレバイオティクス配合で腸内環境を整える
ビタワンには、バチルスサブチルスと呼ばれるプロバイオティクスが配合されています。
さらに、それを活性化させるオリゴ糖(プレバイオティクス)も配合され、腸内の善玉菌を増やすのに役立つよう作られています。
合成の不要な添加物は不使用
酸化防止については、ローズマリーとミックストコフェロールが使用されていますが、いずれも安全性の高い天然由来成分ですので安心です。
また、着色料なども使用されていませんので、添加物に過敏な犬にも安心と言えるでしょう。
フレーバーや油脂類の添加がすごい
昔ながらの日本のドッグフードの代表といえる内容ですが、ビタワンは製造過程を公開しています。
(参照 http://sciencechannel.jst.go.jp/B980601/detail/B050601176.html)
その中で、最終段階において油脂類をコーティングする過程が見られますが、驚きの量の油脂が投入されています。
もちろん、全てがしみ込んでいるわけではなく、からめているといった表現が適当だと思いますが、質の良い原材料、特にたんぱく源が高品質であれば、わざわざコーティングすることはないように思います。
購入者の口コミ・レビュー
原材料には期待していない、と言い切る口コミが結構ありました。
基本的にはみなさん価格重視で購入を決められているため、なかなか内容についてのレビューは少ないです。
また、老犬などドライフードが食べにくい犬のためにふやかして与える際、ビタワンは握ると絞れるくらいにふやけるといった良いんだか悪いんだかわからない声も。
驚くほど毛艶が良くなったという声がある一方で、便の量が増えた、体臭や尿臭がひどくなったという口コミもありますね。
大型犬の多頭飼いでとにかく量を消費するのでビタワンを与えています。
これ一本ですが特に病気もなく健康に育っています。
価格と購入方法
販売店によって価格の差がありますが、安いところだと1kgあたり200円を切っています。激安です。
ただ、内容を考えれば妥当であり、また日本のペットフード最大手でもありますから、1日に150トン(小型犬で150万頭分!!)製造できるからこその価格なのでしょう。
ビタワンと同等の原材料でも1kgあたり500円、1,000円という価格をつけているドッグフードもありますから、違う見方をすれば良心的と言えるかもしれません。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
総合栄養食としてはしっかり栄養素なども添加していますし、安全性が疑問視される添加物などは使用していません。
口コミについても、体調がおかしくなったというものはないですし、中身と価格のバランスは取れています。
ただ、原材料は穀物主体、ヒューマングレード保証なしで、昭和のドッグフードそのものといったところで、おすすめできるものとはいえません。
したがって、評価は☆2つです。
ちょっと違う視点で考えてみると、たとえば保護団体や善意のボランティアで成り立っているNPOなど、とにかくおなか一杯食べさせてやりたい、そこに重点を置く方にとって、安価なドッグフードは悪ではありません。
粗悪な原材料を使いながら、パッケージや宣伝で見合わない価格をつけているドッグフードよりもビタワンは誠実でしょう。
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