ドッグフードを噛まない！丸飲みしても大丈夫なの？

愛犬がドッグフードを丸飲みするとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

多くの犬は、丸飲みをする傾向があります。
そして、それを心配している飼い主さんもたくさんいらっしゃいますよね。

ここでは、主に犬や動物の本能からいろいろ考えてみましょう。

今でこそ犬は「家族の一員」であるという感覚を持っている方が多いと思います。
「犬を大切にする」という意味では、とても大事なことですよね。

しかし元来、犬は人間とは違う生き物です。
当然、いろいろな面で人間とは違う本能を持ち合わせています。

このドッグフードを丸飲みにする行為は、その典型かも知れません。

野生の本能から丸飲みする

まず、犬はもともと野生の動物でした。

野生の動物界では、犬に限りませんが、エサを確保することが簡単ではありません。
苦労して獲ったエサは貴重なものです。

そのため、獲ったエサは本能から、すぐにお腹に押し込むのです。
多少の余裕があるときは、他の生き物にとられないように隠すこともあります。

こういった野生の本能が残っているのが犬です。
ペットとして愛されていても、ドッグフードを丸飲みするのは本能だと考えましょう。

では、人工的につくったカリカリのドッグフードを丸飲みしても大丈夫なのか？
気になりますよね。

これは一概には言えませんが、おおむね大丈夫と言えるでしょう。

犬の歯の構造

犬の歯は人間とは違います。
人間のように「よく噛んで食べる歯」を持っていないのです。

喉を通るくらいの大きさにエサを砕くことができる程度の歯です。

ということは、人間からすると驚くくらいの大きさの食べ物を丸飲みしても、基本的には大丈夫です。
もちろん、何かの病気などがあれば別ですが。

また、それらの大きさのエサを消化することも問題ありません。

しっかりとした消化機能が備わっている犬にとっては普通のことです。
これも特に病気がなければということにはなりますが。

育て方により本能が失われていく

ここまで、犬は本能的にドッグフードを丸飲みしても大丈夫と書いてきました。
基本的にはそれでOKですが、注意しなければならないこともあります。
それは育て方と病気です。

本能的に大丈夫と繰り返しましたが、育て方により本能が失われていくことがあります。

小さな頃から、食べ物を必要以上に砕いたり、柔らかいものばかり与えていると、歯や飲み込む力、消化能力が弱くなる傾向があります。

もちろん、数ヶ月とか1～2年という短期間で極端に弱くなることは稀ですが、

ペットとして愛され、気が付かないうちに徐々に弱くなっていく。
そして、それがその子供たちに遺伝子として伝わっていく。
そんなことを言われる獣医さんや学者さんもおられます。

結論ですが、犬はドッグフードを丸飲みしても問題ありません。
病気には気遣いをした上で、必要以上の心配はしなくても大丈夫です。

そして、本能を失わないように、甘やかせ過ぎないくらいのご飯を与えましょう。
次へと続く子孫の健康が失われないようにしたいものですね。