犬心で低糖&低脂!無添加療法食フードの口コミ評判
大切な家族である犬が、思いがけず病気になってしまったら。
さらに、一時的なことではなく、生涯にわたって付き合っていかなければならない病気になってしまったら、それは本当に辛いことですよね。
特に、食事管理はつきもので、犬の心とは裏腹に、美味しくない、量が足りないなど、生活の質までも左右してしまうことが多いです。
だからといって、犬が好きなものだけをあげて良いわけもなく、飼い主としてはフード選びに頭を悩ませてしまいますよね。
今回ご紹介するのは、複数の大学や獣医、研究機関などと提携して作り出された、以下7つの疾患に対応したドッグフード「犬心」です。
- クッシング症候群
- 膵炎
- 甲状腺機能低下症
- 高脂血症
- 糖尿病
- メタボ肥満
- 脂質代謝異常症
犬心には、ナチュラル療法食の他に、元気キープというガンに特化した療法食もあります。
7疾患の療法食のドッグフード
「世にないなら自分で作ろう!」
コンセプトとは違うかもしれませんが、あるもので妥協するのではなく、より良いものを生み出そうという、良い意味での日本人的な気持ちから生み出されたドッグフードです。
食いつきや、素材にこだわったフードは多くありますが、犬心はそれ以上に「低脂肪、低糖食」が不可欠な病気を持っている犬たちに安心して食べてもらえるドッグフードという特徴があります。
健康で全く問題のない犬の場合は、低脂肪でなくても良いですが、低糖であることは健康を維持する上で実は最も重要と言えることなのです。
そのあたりの説明も交えて、原材料などを詳しく見てきたいと思います。
犬心で愛犬の病気と向き合う
まずは、犬心が特に食事療法が重要としている7つの疾患についてみてみましょう。
以下は原因が同じ、併発リスクが高い7疾患です。
クッシング症候群
クッシング症候群は、主に6歳以上の高齢犬に起こる病気ですが、脳下垂体の過形成や腫瘍、副腎皮質の腫瘍などが要因で起こります。
予防法はなく、手術や薬物治療が必要ですが、食事も管理する必要があります。
膵炎
膵炎は、急性と慢性がある病気ですが、高脂肪食やおやつなどを食べる量が多いなど、食生活が関わる病気です。
肥満も膵炎発症の要因の一つで、嘔吐や下痢、腹部膨満など非常につらい症状が出ます。
甲状腺機能低下症
犬の代謝をつかさどる甲状腺がうまく働かないと、体重増加や無気力、運動を嫌う、感染症にかかりやすくなるなど、日常生活に支障をきたします。
高脂肪など肝臓に負担が大きい食事は避ける必要があります。
高脂血症
いわゆる成人病と考えると想像しやすいと思います。
高脂肪・高コレステロールな食餌を続けると、高脂血症の状態になり、動脈硬化や心筋梗塞、脳こうそくなどを発症するリスクが高まります。
食餌療法は必須ですが、安易なダイエット食は別の病気を引き起こす可能性があるため慎重に管理する必要があります。
糖尿病
人間も同じで、食事療法が必須の病気です。
低糖質の食事が必要で、しっかり食事管理、体調管理をしないと、関連する病気が次々と発症してしまう恐れがあります。
脂質代謝異常
脂質の多い食事や運動不足、間食のしすぎなどの生活習慣や、遺伝などで発症します。
低脂肪、高繊維食を心掛ける必要があります。
肥満
さまざまな病気の根源とも言える肥満。これは、脂肪よりもむしろ糖質の摂り過ぎが要因です。
カロリーを守っているのに、太ってしまうという話はよく聞きますが、これらは糖質の存在を全く考えていないため起こることです。
肥満を防ぐには、脂肪よりも糖質を制限することが重要です。
このように、肥満や運動不足、食生活が大きく関わることで発症し、同じような食事管理が欠かせない病気は複数あるのですね。
実際にはもっと多くあるでしょう。
しかも、どんな犬でもなる可能性のある病気です。
そういった病気に対応できるドッグフードは、心強いですよね。
低脂肪・低糖質で健康な体に
犬心の原材料や成分についてみていきましょう。
犬心<原材料>
生肉(牛・馬・鶏)、各生魚、魚粉、玄米、大麦、さつま芋、じゃが芋、ゴマ、ココナッツ、とうもろこし、大豆、ホエイ、海藻、花びらたけ、ひまわり油、冬虫夏草、乳酸菌群、ビール酵母、オリゴ糖
<成分>
主原料は肉・魚など
牛、馬、鶏の生肉、旬の生魚が主原料です。
乾燥肉や副産物、肉粉(魚粉の使用は有)の使用はありません。
たんぱく源に限らず、他の原材料も残留農薬などに気をつけた、人間が食べられるもの(ヒューマングレード)を厳選しています。
穀物類の使用あり
小麦の使用はありませんが、玄米、大麦、トウモロコシ、大豆の使用があります。
どの程度の量が含まれるかがわからないのですが、合算すると少なくはないといえます。
トウモロコシと大豆については、アレルギーの心配があるので慎重に与えましょう。
脂質は良質なものを素材から
公式サイトによると、脂肪はおもに生肉や魚から得ていて、必須脂肪酸のオメガ3、オメガ6脂肪酸を中心に配合とあります。
これは理想的で、大切な考え方ですね。
ただ、原材料を見てみると、ひまわり油などの植物性のものも配合されているようです。
ひまわり油はオメガ6脂肪酸が多く、過剰になりがちな成分です。
同じ植物性でも、オメガ3脂肪酸が豊富な亜麻仁オイルなどの方がより良いといえます。
成分分析でもそのバランスがわからないのが少し残念ですね。
量は5~8%と、低脂肪です。
低脂肪でも、質の良い脂肪ですから、脂質代謝異常、高脂血症などの犬にも安心です。
たんぱく質は十分
動物性、植物性混合ではありますが、23%~27%と、まずまずの量ですね。
低脂肪の療法食の中には、たんぱく質の制限が必要ないにもかかわらず驚くほどの低たんぱく質フードもありますが、犬心は十分なたんぱく質量を保っているといえます。
高たんぱくフードは、体に合わない犬もいますし、食事制限でたんぱく質量を気にしなければならない犬には合いませんから、この程度であれば安心です。
さらに、消化吸収率を高めるように配合されているので、なお良いといえます。
サツマイモ、ジャガイモは低糖質か?
一般的に、サツマイモもジャガイモも、糖尿病を患っている場合は避けた方が良い食材です。
ジャガイモよりサツマイモの方が若干マシかな、ということなのですが、興味深い事実があります。
糖尿病治療で高名な、高雄病院理事長の江部康二先生によれば、サツマイモもジャガイモも、その調理方法でGI(血糖値を上昇させる指標)の数値が変わります。
犬心に限らず、低温調理が栄養素を壊さない調理法であるにはあるのですが、サツマイモに関してはこれは当てはまりません。
焼き芋のようにじっくりと低温で加熱すると、なんとGIは94±8と、ほぼ白砂糖なみに変化してしまいます。
糖尿病でない犬ならば、おやつに焼き芋を与えても「ごくたまに」なら大丈夫ですが、糖尿病の犬にサツマイモとジャガイモはむしろ禁忌です。
ただ、サツマイモは繊維質も豊富であるため、そちらのメリットを優先させた結果と言えるのかもしれません。
主原料ではないですし、獣医師から厳しく糖質管理を指導されているのでなければ、様子を見て与えても差し支えないでしょう。
炭水化物が40%~50%と多いのでは?
ドッグフード全体の中でおよそ4~5割が炭水化物なのですが、これは少ないとは言えない数値です。
低糖質を掲げるフードとしては、穀物を使用している時点で少し疑問に感じてしまうところもあります。
糖質についての考え方は、医学界でもさまざまな議論があるのは事実ですが、そもそも糖尿病などの食事はカロリー制限を推す人と、糖質制限を推す人がいます。
犬心は後者のはずなのですが、実際には低糖質とはおよそ言えない内容に感じます。
糖質に関して、獣医師から指導がある場合は、まず獣医師に相談してからにしましょう。
花びら茸でβグルカンを摂取
βグルカンは、まだまだ解明されていない部分も多いものですが、免疫力アップに効果を発揮するという研究結果があります。
ドッグフードでも、アーテミスをはじめ海外の有名ドッグフードにも、その効果を期待して配合されているものが多くあります。
犬心を開発した「大和菌学研究所」は、実はキノコ類の研究、栽培を1946年から行っている歴史ある研究所です。
その経験だけでなく、東京農業大学や同志社大学など多くの大学と共同研究を行い、学会で論文発表なども行っています。
冬虫夏草や花びら茸など、犬心はその研究成果を詰め込んだフードなのです。
完全無添加を実現
香料や防腐剤、栄養素などにいたっても添加物は不使用です。
そのため、保存が少し気になるところではありますが、食べきれる量の目安が公式サイトにありますので、わかりやすいですね。
しかも体重別になっているので、1ヶ月どのくらいの量が必要なのか一目瞭然です。
食いつきをよくするために、オイルでコーティングなどもしていませんから、フード特有のベタベタ感もありません。
大袋ではないですから、まとめ買いをしても数ヶ月分であれば問題はないとのことです。
購入者の口コミ・レビュー
公式サイトのレビューのみになりますが、具体的な例があるので参考になります。
食いつきに関しても、全ての犬が食べたわけではなく、やはり最初はあまり食べなかった、という口コミも掲載してあるので、嘘偽りない信頼できるレビューといえます。
よく、公式サイトには良いことしか書かれていない、ウソのような効果効能を謳っているものが見受けられるケースがあるのですが、犬心の場合はそのようなものはなく、現実的なものです。
同じ病気でフード選びに困っている人には参考になる内容といえます。
クッシング症候群と糖尿病を併発しています。病院の療法食が合わなかったので思い切って切り替えてみました。犬心に変えてからはよく食べてくれるようになり飼い主から見てもストレスから解放されたように思います。病気であっても楽しんで食事できるので切り替えて良かったです。
価格と購入方法
1kgあたり、およそ2,600円と、少し高めです。
ただ、花びら茸や冬虫夏草など、決して安くはない原材料が配合されている点、素材のグレードなどを考えた場合、また、低糖、低脂肪のフードであるという性質から考えて、高くはないといえます。
公式サイトには、単品購入と定期購入があります。
その前に、食いつきを試したい方への200g無料サンプルもあります。
他のドッグフードでも、サンプルはありますが無料のところはあまりないですよね。
キャンペーンなどで全額返金保証としているメーカーもありますが、実際に試してみて納得してから購入してほしいという犬心の方が、安心感がありますよね。
現在のところ、公式サイト以外のお店では取り扱いがありませんが、今後取り扱うお店が出てきた場合は、管理方法など信頼できるところで購入しましょう。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
犬心は、2015年から販売されているのでまだ新しいフードです。
原材料は、栄養素の添加等がないので、病気などがない犬のメイン食としてはどうかなと思いますが、そもそもこの犬心は低脂肪食、低糖食を「しなければならない」犬のための特別療法食フードですから、他の総合栄養食と同列ではありません。
ですが、余分なものを加えない点は、他のドッグフードも見習うべきところですね。
低糖質食であるのかどうかは、議論の分かれるところだと思いますが、獣医師に相談の上、お試ししてみる価値は十分にあると言えるでしょう。
以上の点から、総合評価は☆3つです。
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