吉岡油糧の原材料・成分と口コミ評判
国産ドッグフードを展開しているメーカーとして「吉岡油糧」というところはご存知の方も多いのではないでしょうか。
犬に合ったオリジナルフードに仕上げてくれるという画期的(?)なシステムでも有名ですね。
今回はこの吉岡油糧が提案するドッグフードについてまとめました。
オリジナルフードという性質上、原材料や成分分析などが一律に行えないのですが、フード以外の情報などもまとめていますので参考になさってください。
国産のドッグフード
「ワンちゃんの健康食品」
吉岡油糧が提案するフードスタイルは、ベースとなるドッグフードをチョイスし、たんぱく源と粒の状態、大きさなどを犬に合わせて配合するというものです。
さらに、犬の気になる部分に合わせてサプリメントや副食を与えるというスタイルをとっています。
国内フードは、この吉岡油糧のスタイルを真似ているところがいくつか見受けられます。
また、細かく指定しないスタンダードフード・ダイエット用・下部疾患用なども販売しています。
原材料や成分の細かな明記がない
通常だと、ラインナップから一つ取り上げ、その中身をじっくり見ていくわけですが、吉岡油糧の場合それが出来ません。
というのも、公式サイトに原材料について記載がないためです。
注文する際には教えてもらえるという情報もありますが、いくらなんでも不親切過ぎはしないでしょうか。
とりあえずコンタクトを取らせるという手法は、商売ありきのにおいがしてどうも受け付けません。
ベースフードは穀物が小麦か米を選べ、たんぱく源は馬肉、牛肉、チキン、魚、ポーク、それと5種類ミックスとなっています。
プレミアムと呼ばれるシリーズの、肥満用・下部疾患用などについても原材料をあらかじめ知ることが出来ません。
購入者の口コミ・レビュー
ものすごい量の口コミがあります。
ほとんどは高評価に見えますが、一つ一つを読んでいくと実はそうでもないということがわかります。
どのフードでも言えることですが、試したその日に食べてくれた、ただそれだけで5つ星をつける方が圧倒的に多いということ。
吉岡油糧の場合はさらに「いいものだと信じている」とか、「国内無添加だから安心」というような、犬の状態そっちのけの口コミも一定数含まれています。
よく口コミを読むと「次第に食べなくなった」というものも多いです。
また、吉岡油糧の口コミがいまいち参考にならないのは、オリジナルフードというスタイルにあります。
ベースやたんぱく源を選ぶだけでなく、犬の個体に合わせたフードを製造するとのことで、口コミが良いからと言って自分の犬に合うとは限らないからです。
便についての口コミ
特に便の状態については良くないということが昔から言われており、それがネックで継続を止めたという方が多いです。
また、その便の状態については、坂本徹也氏の著書『ペットフードで健康になる』という本の中で吉岡油糧代表である吉岡健太郎氏がこんな話をしています。
フードによく使用されているビートパルプは、砂糖ダイコン(甜菜)のカスであるが、搾りかすではなく硫酸系の薬剤で抽出している。その薬剤が、便意を伝える神経を抑え込むため、便が固まるのだ
吉岡油糧はこのようなものを使用していないため、便の状態が固まらなくても、それは自然なのだと言わんばかりの主張です。
ちなみに、この薬剤で抽出するという方法は、家畜飼料法に認められていません。
一部のサイトなどでビートパルプは薬剤で抽出されたものだという話は、どうやらこの坂本氏の本=吉岡氏の話から派生したもののようです。
吉岡油糧の便に対する考え方は、軟便状態でも問題なく、むしろ掴めるような便は処理を楽にするためのことで、不自然というものです。
しかし、自然界の動物でも人間でもなんでもですが、程よいかたまりになるのが「普通」だと思うのですが、皆さんはどう思われますか?
吉岡油糧のフードはクッキーの香り!?
口コミで疑問に感じたのは、ニオイについてです。
嫌な臭いはしない、というのが基本なのですが「チョコチップクッキーのような香り」や、「甘い香り」というものが複数あります。
すべてのフードの配合されているかどうかはわからないのですが「羅漢果(らかんか)」という甘みの強い植物が含まれています。
ショップの説明によれば、乾燥させることで栄養を凝縮するため、あえて乾燥のものを使用しているとあるのですが、日本には生の羅漢果は輸入されていないため、乾燥を使わざるを得ないのが実情です。
基本的に羅漢果は糖質をあげない甘味料として知られ、用途も甘味料として用いることがほとんどです。
成分についても、実はあまり解明されておらず、一部の生協などではその取扱いには慎重となっています。
便秘解消などの効能も言われてはいますが、一定の成分を精製したものは食品添加物扱いになるため、そもそもなぜ羅漢果を配合する必要があるのかな?と感じます。
肥満用フードの現実
吉岡油糧が販売する肥満用プレミアムフードについて、数年にわたって同じ方によって投稿され続けている口コミがあります。
長きにわたり吉岡油糧のダイエット用フードを犬に与えている方ですが、全く減量できていません。
フードだけではなく、飼い主の向き合い方にも問題が見受けられるのですが、それにしてもここまでまったく効果がないフードも珍しいな、と興味深くその口コミをみました。
尿路結石フードの現実
同じプレミアムシリーズに、尿路結石対応のフードがあります。
こちらについては、効果があったという口コミはゼロ、高評価のものは全ていわゆる「期待を込めて」の高評価という意味不明なものです。
2017年の新しい口コミでは、効果はなかったと断言されています。
愛犬の体質や好みに合わせて自分で原材料をチョイスできるのが魅力的に感じます。
ただ、便が緩い状態が続くのが気になって止めました。
価格と購入方法
1kgあたり、オリジナルはおよそ1,500円、スタンダードは1,700円となっています。
さほど高いわけではありませんが、原材料が不明なので躊躇してしまいます。
プレミアムシリーズにいたっては1kgあたり3,300円とこちらは大変高価ですね。
しかし、中身はというと口コミにもある通り、効果があるという訳でもなさそうです。
お試しなどの方法もありますので、口コミと併せてよく考えてみてください。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
原材料については評価のしようがないため、☆はゼロです。
また、製造管理については、吉岡油糧は他社の名義のフードなども同じ工場で製造しているので、その製造工程・工場は一定の評価があるのでしょう。
購入の面でも、ベールに包まれている状態で注文をしなければならない=個人情報を渡してしまうということにもなり、購入しやすいとも言えません。
過去には、頼んだ覚えのない吉岡の関連会社からDMが来るなど、トラブルもありました。
国産フードでは名前の通った企業といえますが、良くも悪くもという意味で間違いないでしょう。
以上のことから、評価は☆1つです。個人的にはオカルトフードの位置づけでおすすめできません。
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