ビルジャックの原材料・成分と口コミ評判
アメリカで60年以上の歴史を持つというドッグフード、ビルジャックをご紹介します。
ハリウッドスターの犬も愛用しているというこのドッグフードですが、日本ではなかなか見かけることはありませんね。
では気になるその中身を詳しく見ていきましょう。
歴史あるこだわりのドッグフード
第二次世界大戦直後の1947年、アメリカの片田舎に住むビルとジャックの兄弟は、ペットフードをより良いものにしたいという思いと、何かビジネスをしなければならないという思いでビルジャックを設立します。
最初は冷凍フードを車で販売し、その形は約30年間貫かれました。
ドッグフード製造に一般的である「高温高圧製法」では、栄養が摂取しにくい、理想的なドッグフードが作れないということで長いこと冷凍ドッグフードでしたが、試行錯誤の中で1980年ごろ、「真空調理」を開発し、低温での製造に成功しました。
当初から現在に至るまで、広告にお金をかけることをしないため、日本でも多くの人が知っているドッグフードとは言えませんが、非常にこだわりを持って作られ、長い歴史をもつ製品です。
新鮮な肉を豊富に使用
それでは、ビルジャック「セレクトアダルト」をピックアップして見ていきましょう。
セレクトアダルト<原材料>
新鮮な鶏肉、鶏の副産物(アルギニン源である新鮮な鶏肉の内臓のみ(鶏の肝臓を含む))、とうもろこしのミール、鶏の副産物のミール、オートミール、乾燥甜菜果肉、醸造用乾燥イースト、亜麻仁、DL-メチオニン、L-リジン、プロピオン酸ナトリウム、混合トコフェロール、食塩、ビタミンA酢酸塩、ビタミンD3補強剤、ビタミンE補強剤、リボフラビン補強剤、ナイアシン、ビオチン、塩化コリン、葉酸、硝酸チアミン、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、アスコルビン酸、ビタミンB12補強剤、パントテン酸D-カルシウム、酸化マンガン、イノシトール、BHA、硫化鉄、硫酸銅、酸化亜鉛、炭酸コバルト、ヨウ化カリウム、亜セレン酸ナトリウム、ローズマリー抽出物
主原料はチキン
2.7kgのドッグフードを作るために、2.3kgの鶏肉を使用しています。
その中には副産物が含まれますが、いわゆる食べられない部分である羽やくちばしなどではなく、内臓部分を栄養摂取目的で配合されているので心配はないでしょう。
肉の副産物については、一部では副産物は全て使用しないことが良い、とする声がありますが、副産物に含まれる内臓には、非常に高い栄養が望める部位があります。
また、家畜の命を少しでも無駄にしないという観点からも、副産物の利用は悪いことではありません。
また、ミールについてもこれまでもお伝えしてきたとおり、全てが悪い、ということではありません。
どのような利用の仕方をしているのかが大切であり、ビルジャックはきちんと明記している(鶏の頭、足、羽は含まない)ので安心といえます。
コーンミール、オートミールの使用
チキンの割合が非常に多いため、コーンミール・オートミールの量はかなり少ないと思われます。
アレルギーがある場合は注意が必要ですが、特に穀物に過敏でない犬であれば、他のドッグフードに比べると安心して与えることができるでしょう。
脂肪分の追加なし
ビルジャックの大きな特徴に、油脂の追加を行っていないという点があります。
ドッグフードを紙の上に置いておくと、しばらくするとじわっと脂分が染み出てきます。
これはオリジンやアカナなどの優秀なドッグフードでも起こり、結構な脂分に驚く人もいます。
高品質な油脂は必要不可欠ですが、ビルジャックの場合はチキンそのもので油脂をしっかり配合しているため、あらためて油を追加していません。
それでも、粗脂肪分は18%としっかり配合されています。
これは他と比べても評価すべき点といえるでしょう。
酸化防止剤にBHAを使用
ビルジャックには、酸化防止目的と思われるBHAの添加が認められます。
ローズマリー抽出液やビタミンEなども配合されているのに、さらにBHAを添加した目的は何でしょうか。
BHAについては安全性は高いとされているのは事実です。
しかし、安全性の高い代替品があるにもかかわらず、わざわざBHAを添加することは、イメージの問題としてもメリットがあると思えません。
メリットとデメリット
新鮮な鶏肉を8割含む肉食系ドッグフードですが、BHAの使用で台無し、と思われる方も多いでしょうね。
使用の根拠など示してあればまだ良いのですが、そういったこともありません。
カナダやアメリカ、ドイツ、イギリスなどの高級ドッグフードは多くが合成の酸化防止剤を使用していないブランドがほとんどです。
安全性については比較的高いといえますが、不使用のドッグフードが多い中でわざわざBHA使用のドッグフードを選ぼうとは思わないですよね。
購入者の口コミ・レビュー
ネット通販が主な購入方法となるためか、多くの口コミを見ることが出来ます。
内訳は、1000件のうち、8割が好意的な評価となっています。
その口コミのほとんどが「食いつき」に関するもので、食いつきが良かった方が高評価、そうでもなかった方が低評価となっています。
BHAなど原材料への不安がある方はまず購入しないと思われるため、とにかく「ちゃんと食べてほしい」という願いの強い方が購入されているようですね。
また、臭いが独特なようで、中には犬が走って逃げたという口コミもありました。
気になる点としては、フードの形状がドッグフードには珍しいペレット状で、少し柔らかいため、ものによっては一部が砕けて粉状になってしまうということがあるようです。
愛犬が喜んで食べてくれます。
価格がちょっと高めなので、もう少し安くなればと思います。
価格と購入方法
公式サイトでは、動物病院で購入できるとありますが、楽天でも総輸入元が販売しています。
価格は1キロ当たり約2,000円と高価です。
一番大きな13kgの袋だと少し割安になります。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
評価の難しいドッグフードです。
新鮮な生肉が主原料であり、しかもほとんどを占めている点は評価したいですが、やはりいまだにBHAを使用しているのは疑問というより不思議です。
ただ、BHAについては、しっかり酸化防止する方が大切だとする声もあります。
製造管理については、低温製法で特許も取得している点など、評価できますね。
サイトにある1980年代の工場の様子を見ても、ずさんなペットフードばかりだった時代にもかかわらず、清潔で品質に気を配っている様子が見てとれます。
ただ、やはりこの内容で1kgあたり2,000円という価格であれば、他の安全なドッグフードを選択するのが良いでしょう。
したがって、総合評価は☆3つです。
お試しが販売されていますので、気になる方はまずそちらで試してみてください。
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