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ソフトドライタイプのドッグフードのメリット・デメリット

さまざまな種類が発売されているドッグフード。

一般的なものとして、粒状に成型され乾燥させたものや、フリーズドライといったドライタイプ、缶詰やレトルトパウチに代表されるウェットタイプがあります。

さらに、その中間といえる「ソフトドライタイプ」といわれるものも多く発売されています。

今回は、そのソフトドライタイプの特徴、メリットとデメリットについてお伝えします。

特徴

まず、ソフトドライタイプの特徴を見てみましょう。

大きな特徴として、水分含有量の違いが挙げられます。

指でつまむと、弾力があります。また、水分を多く含むため、保存の面から数百グラムずつの個別包装になっていることが多く、封を開けると独特のにおいがします。

イメージとしては、幼い子供用の小麦粉粘土のにおいを想像してください。

原材料の面ではどうでしょうか。
半生状態を保てることを考えても、主原料は穀物である場合が多いです。

先ほど、小麦粉粘土のにおいがすると書いたのは、このような理由があるのだと思います。

また、保存性を高めるために、ソルビン酸カリウム(防カビ)、プロピレングリコール(保湿剤)といった添加物が使用されているものが一般的です。というより、これらの添加物を使用しなければ長期間常温保存できるのソフトドライタイプは作れないということになります。

歯の弱い老犬に優しい

次に、ソフトドライタイプを与えるメリットについて考えてみます。

一番のメリットは、歯の弱い犬や老犬など、固いドライタイプが食べられない犬には適しているといえます。

ソフトドライタイプはドライタイプよりにおいが強いものが多いので、食いつきが良いという点もメリットのひとつでしょう。

食欲が落ちている時などは、ソフトドライなら食べるといった声も聞かれます。

また、ホームセンターなどでも取り扱いが多いので、すぐに買える、非常に安価というメリットもあります。

歯石が付着しやすい

デメリットはどうでしょう?

柔らかい上に繊維質でもなく、口の中で容易にくずれるということは、その分歯に食べかすが付きやすいということでもあります。

歯磨きが苦手な犬の場合は、ドライタイプよりも早い段階で歯石が付着してしまいます。

また、柔らかくて噛む回数が少なくて済むため、食べ過ぎてしまうことも考えられます。

小型犬ならまだしも、大型犬に与えると驚くほどの量をあっという間に平らげます。
ドライフードと同じ量では満足感を得られないので、つい食べ過ぎてしまう可能性があります。

原材料と添加物の問題

さらに、原材料についても大きな不安があります。

先に述べたように、主原料はだいたいにおいて穀物(小麦粉、コーンミール)になります。
さらに、保存料などの添加物は必須となるため、もうこの時点で与えない方が良いような気がしてきますね。

日本製のソフトドライタイプの商品をいくつか調べてみると、発色剤や酸化防止剤が使用されていました。

以上のことを考えると、特別な事情がない限りは、なるべく与えない方が賢明であるといえます。

柔らかくないと食べないのであれば、信頼できる安全なドライタイプをふやかして与えるといった対処もできますよね。

主食として与えるのはNG?

ソフトドライタイプは、主食として与えるのは考えた方が良いでしょう。

実は我が家でも与えたことがあるのですが、便の状態がとんでもないことになってしまいました。

喜んで食べたのですが、柔らかすぎる大量の便、しかもレンガ色のような不自然な赤い色をしていました。

全否定するつもりはありませんが、敢えてソフトドライタイプのフードを選ぶ理由はあるのか?
やはりよく考えるべきではないでしょうか。

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現在、ソフトドライタイプのドッグフードを愛犬に与えている方もいらっしゃれば、フード切り替えを検討されている方もいらっしゃるでしょう。

上述したようにソフトドライは保存のための添加物使用や、原材料に穀類を使用しているなど、気になる点がいくつかあります。

老犬になり歯が弱くなったので食べやすいものを・・・とお考えの場合は、上質なドライフードをふやかして与えるのがベストです。

また、食いつきが悪いからという理由でソフトドライを試してみようと思われる飼い犬主さんもいらっしゃるかもしれませんね。

食いつきが悪い場合は、ドライフードに茹でたササミをトッピングしてあげるなど、まずは別の方法を試すことをおすすめします。いくら食べないワンちゃんでも1~2食抜くと、何事もなかったかのようにドライフードを食べてくれた!というケースも多いです。

グルメなワンちゃんなら、もしかすると今与えているドライフードが気に入らないのかもしれません。
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