ルポナチュラルの原材料・成分と口コミ評判
原材料に含まれる多くの栄養素は、高温で加工することによって多くが失われます。
消化器官が短い犬の場合、特に野菜などの消化は難しく、生のまま与えることはかえって体の負担になってしまいます。
そこで、なるべく低い温度で調理するということが、ドッグフードの世界でも求められています。
今回ご紹介するのは、極低温製法のドイツのドッグフード、「ルポ ナチュラル」です。
動物愛護先進国のドイツ製というだけでも期待感が高まりますよね。
では、中身を見てみましょう。
地球環境に配慮したドッグフード
「自然との調和を大切に」
ルポナチュラルを製造する会社は、ドッグフードの製造にかかわるあらゆる面で、地球環境に配慮しています。
ドイツの企業らしい取り組みですが、フードを製造するにあたって使用する電力を水力発電に頼る、地元の人を積極的に雇用するなどし、社会貢献に努めています。
経営のコンセプトである、自然との調和を大切にしてドッグフード製造を行っているのですね。
品質に関しても、すべて自社工場で加工され、原材料も厳しい自社基準を設けています。
ルポナチュラルはどんな製品?
ルポナチュラル<原材料>
チキン、ポテト、フィッシュ、玄米、裏ごし野菜(スウェーデンカブ、チコリー、セロリ、フダンソウ、バースニップ、根パセリ)、コールドプレス植物オイル(亜麻仁オイル、菜種オイル、胡桃オイル、月見草オイル)、栗、米胚芽、ビタミン・ミネラル類(AQUAMIN®-VITAMIN-KOMPLEX配合)、アルプスハーブ(アルファルファ、フェンネル、ネトル、タンポポ、キャラウェイ、カモミール、タイム、コロハ種子、木イチゴの葉、ブラックベリーの葉、リンドウ)、オオアザミシード、ヒーリングアース、ローズマリーオイル、マリーゴ
<成分>
低温調理のコールドプレス製法
通常、多くのドッグフードはエクストルーダーという機械で押し出され、150℃から200℃の高温で加熱されます。
効率的な製造方法ではありますが、高温であるがために栄養素を原材料からしっかりと摂取しにくく、総合栄養食としての要素を満たすためには、さまざまな栄養素を添加する必要があります。
それ自体は悪くはありませんが、出来れば原材料の持つ素晴らしい栄養素を取り入れたいですよね。
コールドプレス製法は、50℃にも満たない低温で、ゆっくりと原材料を加工しますので、栄養素が壊れにくいというメリットを持ちます。
また、消化吸収にも優れているということもあり、しっかり栄養を取り込むことが出来ます。
アレルギーへの配慮
玄米の使用はありますが、アレルギーを引き超す可能性の高い小麦や大豆などの使用はありません。
主原料はチキン
スイスでのびのびと育てられたストレスの少ないチキンを使用しています。
信頼のおける農場と契約していて、どのように育ったチキンであるかもしっかり把握できています。
良質の動物性たんぱく質が主原料なのは良いですね。
天然の成分でビタミン・ミネラル補給
通常、添加せざるを得ないビタミンやミネラルなどは、化学的に精製されたものなどがほとんどですが、ルポナチュラルはAQUAMIN®-VITAMIN-KOMPLEXという天然のビタミンミックスを使用しています。
必要なものは添加しても、出来るだけ天然成分を用いることも、コンセプトである自然との調和を大切にしている証といえます。
多くのハーブ・オイルを配合
複数のハーブを使用し、体を優しく整えます。
ハーブについては、即効性などは期待できませんが、毎日の食事に取り入れることで根本の部分を穏やかに整えていきます。
諸外国では医薬品の代替品として古くから使用されてもいます。
また、オイルも多くの種類を配合し、バランスを取っているようですね。
ただ、亜麻仁オイル以外はαリノール酸(オメガ6脂肪酸)の方が豊富であるため、多すぎるとバランスが悪くなります。
皮膚トラブルがある場合は注意しましょう。
胃捻転の原因は与え方の問題
ルポナチュラルは、崩れやすいため大きめの粒になっています。
水にふやかすと、あっという間に崩れて粉々になります。
これは、消化吸収率を高めるだけでなく、胃捻転の予防にも役立つ、とあります。
しかし、これは正しいとは言えません。
過去においては、ドライフードがおなかの中で膨らむ(!)ため、胃捻転を起こすといったことも言われていましたが、実際にはおなかの中でフードが膨張することもないですし、多くは早食いや、食後の急激な運動などが要因です。
もしも消化吸収に時間がかかることが胃捻転の要因であるならば、手作り食を与えていると胃捻転で苦しむ犬だらけになってしまいます。
購入者の口コミ・レビュー
規格が厳しいドイツのフードであることに大きな信頼を寄せている方が多いですね。
フードの香りはきつめではあるものの、嫌な臭いではないようです。
食いつきも良いとおおむね高評価でした。
ただ、気になるものがありましたのでご紹介します。
先にも触れましたが、非常に崩れやすく、ふやけやすいフードであるのですが、老犬にふやかして与えたところ、粘り気が強いため、飲み込んだ時に喉に張り付いてしまい、犬が呼吸困難に陥ったという報告がありました。
また、他のフードからルポナチュラルに切り替えたところ、尿のPHが極端にアルカリ性に傾いてしまったという報告もありました。
前者については、犬の状態に合わせて加減するということで対処するしかないですが、食事中には目を離さないようにしましょう。
後者については、一概に言えないところがありますので、獣医師に相談しましょう。
犬の体にいいものをとの思いからこちらへ切り替えました。
人間にとってはきついニオイがしますが、食いつきは良かったです。
価格と購入方法
1kgあたり、およそ3,960円と少々高めです。
取扱店舗もさほど多くないため、お店独自の割引等はあまり期待できません。
また、お店によっては賞味期限が非常に短いものを扱っているところもあるため、よく確認して購入しましょう。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
さすがドイツ、品質や製造方法などは厳しく管理されているといえます。
添加物にも細かく気を配り、安心して取り入れられることは間違いないですね。
ただ、口コミにもあるように、与える際に気をつける必要があったり、気になる点もあります。
価格の面からみても、他のプレミアムドッグフードと比べてここまで高い「理由」が見えてきません。
試す価値は十分にありますが、2番手、3番手といった位置づけにしかならないかもしれませんね。
評価としては、☆3つです。
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