ジロ吉ごはんの原材料・成分と口コミ評判

海外の優秀なドッグフードはたくさんありますが、その輸送の過程などに不安を抱き、国産のフードにこだわる方も多いですよね。

その中で、多くの方が愛用している「ジロ吉ごはん」が今回ご紹介するドッグフードです。

販売実績も長いこのフードの中身はどのようになっているでしょうか？

手作り料理のようなドッグフード

お母さんが作る手作り料理のようなフードを目指し、誕生したのがジロ吉ごはんだよ！です。

もともと、人間用の健康食品や肥料を製造していた徳岡商会が、犬や猫たちにも安心して与えられるドッグフードを、食肉加工のプロである自分たちができないものか、という思いで製造されています。

特に、牛骨から得られる栄養素や嗜好性の高さに着目し、国産の原材料にこだわったフードづくりをしています。

ビーフオールステージはどんな製品？

いくつかラインナップがありますが、ジロ吉ごはんの原点である「ビーフ オールステージ」を取り上げます。

ビーフ オールステージ

主原料は「おから」

牛の良さをふんだんに、という会社ですから、主原料はビーフかと思いきや、おからです。

遺伝子組み換えはないとしていますが、大豆ですからアレルギーで食べられない犬もいますよね。

人間であればまだしも、犬は本来食べる機会すらないものでもあります。

また、非常に繊維質に富んでいるため、おなかを壊してしまう、便の量が増えるといったケースもあります。

穀物使用フード

玄米や小麦の使用があります。

玄米については、あらかじめ炊き上げ、その後乾燥させて粉状にするなどして消化に配慮しているようです。

ミネラルなど、良い面もありますが、おなかの調子が不安定になる場合もあります。

牛肉粉の定義は獣脂かす

日本において、現在ペットフードに使用できる牛肉粉は、「食用の脂身から食用脂を抽出した残りかす（獣脂かす）と、それから作られたもの」のみです。

（参照：http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/eisei/purion/02/pdf/data2.pdf）

これは、BSE対策の一環で、肉粉への肉骨粉の混入を防ぐ目的で、肉粉の原材料を食用脂身に限定されているためです。

ジロ吉ごはんに使用されている牛肉粉は、製造メーカー徳岡商会が肥料などの製造を手掛けていることからも、人間が食べられる赤身部分などを自社工場で粉に加工しているのではなく、原材料としての牛肉粉であることが推察できます。

ということは、そのもとは獣脂かすということです。

原材料に牛肉粉、という表記がされている以上、そう判断せざるを得ません。

乾燥牛肉ではないということは知っておくべきでしょう。

たんぱく質量は高いは、おからのせい？

たんぱく質量は30％以上と非常に高たんぱくです。

しかし、おそらくこれは大豆たんぱくが含まれるからであり、動物性のたんぱく質が全てではありません。

植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質に比べるとと体内で利用しにくいものです。

必須アミノ酸の面で考えても、犬には動物性たんぱく質が適しています。

栄養素の添加はなし？

原材料を見ると、酸化防止としてのビタミンE以外に栄養素の添加はありません。

しかし、ジロ吉ごはんだよは総合栄養食としての基準を「いちおう」満たしているとのこと。（参照サイト　https://allabout.co.jp/gm/gc/68795/all/）

「いちおう」ってどういう意味でしょうね？

原材料自体が少ないため、なかなか中身を評価できません。

しっかり原産地などを公開し、トレーサビリティで管理されていますので、品質そのものは安全であるといえますね。

ただ、公開されている原材料が全てだとしたら、その質は別にしても、穀物類でかさまししたホームセンター系激安フードとさほど変わらないとも言えます。

購入者の口コミ・レビュー

そもそも販売窓口が、有機食品販売店や自然食品取扱などから始まっているため、そういった類のものに興味のある方が購入されています。

犬の体や必要な栄養というより、無添加、自然派といったそちらに重きを置いているようです。

8割以上は肯定的な口コミですし、リピーターも多いフードですが、その肯定的な口コミの中にも、とにかく目立ったのが「便の量、回数が増えた」というものでした。

おからが主原料のタイプを与えるとそうなるようで、その点は製造元も認識しており、繊維少なめという玄米が主原料で、おから不使用タイプも販売されています。

価格と購入方法

現在は公式サイト以外、ネット通販で多くの店舗で取り扱いがあります。

価格は店によって若干ばらつきもありますが、1kgあたりはおよそ2,300円です。

価格としては他のフードと比べてとびぬけて高いわけではないですが、内容と比較した場合、割高感はぬぐえません。

総評

無添加系ドッグフードにありがちな、こだわりが前面に出たフードです。

不安な添加物などの使用がないことは素晴らしいですが、たんぱく質の原料は決して犬に食べさせたいものとは言えません。

聞こえの良い表現、理想を前面に出すことで、本質を見えにくくしているとも言えます。

価格自体は高価すぎることはないですが、中身を考えた場合、本当にこの価格が適正なのか、と思わざるを得ません。

以上のことから、総合評価は☆2つです。