犬がマウンティングする理由や対処法
犬同士、または犬が飼い主に対して、覆いかぶさったり立ち上がったりして腰を振ったりする行動・・・。
家でやるならまだしも、ドッグランやお散歩中など、人前でそういったことをされると、なんだか気まずい雰囲気になりますよね。
大声で叱っても、こういう時に限って聞く耳持たずといった犬も多いことと思います。
こういった行為を「マウンティング」と呼ぶことは、ご存知の方も多いでしょう。
では、マウンティングをするその理由はなんでしょうか。
繁殖行動?相手との序列を確認している?
今回は、犬がマウンティングをするその理由と、対処法などをお伝えします。
どんな理由でするの?
マウンティングをする理由として、広く知られているのが、「繁殖行動」と「相手より上位にたつことの確認」があげられます。
それから「ストレス、コミュニケーション不足による欲求不満」といったことも理由として考えられます。
犬の行動
一番ポピュラーなものとして、「腰ふり行動」があります。
繁殖行為のように、対象の犬に覆いかぶさって腰を振ります。
これは、オス同士、メス同士でも起こり得ますので、繁殖行動とはまた別の行動といえます。
また、大型犬に見受けられますが、飼い主に対して立ち上がって肩に手をかけるような行動も、マウンティングの一種とされるケースもあります。
始める時期はいつから?
だいたい、発情をきっかけに始めることが多いので、小型~中型犬であれば1歳になる直前やそのあたり、大型犬であれば1歳半から2歳頃に始まる場合が多いようです。
子犬の間は、社会性も未熟で、よその犬や大人の犬ともじゃれたりするだけで、自分の立場を確認する意味でのマウンティングは少ないかもしれません。
やはり成犬になって、そういったことを強烈に意識し始めてから、という場合が多いようですね。
ただし、子犬の段階であっても、マウンティングを行う場合ももちろんあります。
我が家のチワワの兄弟がその例で、生後3ヶ月の頃に何度か見かけたことがあります。
相手との優劣を付けるというよりも、遊びに誘っているのかな?という印象を受けました。
やめさせるべき?その問題点
冒頭でも触れましたが、人前でマウンティングをし始めると、やはりみっともないような気がしますし、場合によっては他人やよその犬に迷惑をかけてしまうこともありますよね。
飼い主に対してマウンティングを許してしまうと、自分が上位だと犬が思い込んでしまいます。
さらに、飼い主だけではなく、人間全体にその間違いが及んでしまい、けがをさせたりすることもあります。
犬が上位にたつことは、しつけの観点からも好ましくありません。
では、他の犬との関係はどうでしょう。
一時的なもので終わればよいですが、中には気弱な犬もいます。
そういった犬に対して、執拗にマウンティングを繰り返してしまうと、弱い犬は恐怖感を覚えてしまうこともあるのです。
逆に、気の強い犬同士のマウンティングは、決着がつかずに大げんかに発展する危険性もあります。
こういった点から、やはりマウンティングはやめさせた方が良いと私は考えます。
やめさせる方法は?
一番の方法は、去勢手術を受けることです。
完全になくなるとは言えませんが、かなりの割合で改善されます。
去勢に関しては、さまざまな考えがありますが、病気の予防などもありますので、一つの選択肢として考えてみましょう。
ただ、成犬になって時間が経ってからの去勢では、性格が出来上がっている場合が多いため、劇的な変化は望めない場合もあります。
次に、犬とのかかわり方を振り返ってみましょう。
日頃、きちんと犬と向き合っていますか?
もしかしたら、何かの原因でストレスが溜まっているのかもしれません。
欲求不満が、マウンティングという形で爆発している場合、たくさん遊んでやることでおさまったということもあります。
実際に飼い主に対してマウンティングをし始めたら、すぐに振り払い、無視しましょう。
別の部屋へ移ってしまうことも良い方法です。
この時に、やめさせようとして遊んでしまうことは逆効果です。毅然と、ダメだということを態度で示し、犬が「マウンティングをしても良いことはない」と認識することが重要です。
きちんと叱り、おさまったらそこでちゃんとほめてやりましょう。
それを繰り返すうちに、犬はちゃんと理解していくでしょう。
犬の問題行動を食い止める
犬はもともと群れで暮らしてきましたから、ある程度の順位付けはあっても良いとは思います。
しかし、人間に対してのマウンティングは認めてはいけませんし、犬同士のマウンティングも、程度が酷いようならばやめさせるべきです。
精神が穏やかな犬は、相手を認識する行動はしますが、さほどマウンティング行為をしません。
犬の問題行動の根本は、実は飼い主に原因がある場合が多いのも事実です。
そのままにしないで、しっかり対応してくださいね。
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