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愛犬をドッグショーに出すには?準備や手続き・費用について

世界各国で行われる華やかなドッグショー。

数百種に及ぶ、それぞれの犬種におけるスタンダードスタイルを基準に審査されます。

犬を飼っていれば、見に行くだけでなく、いつかこんなショーに出場できるといいな、そんな思いを持っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、ドッグショーについて、歴史や概要、参加の条件や費用についてまとめました。

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ドッグショーとは

  • 犬種のスタンダードにどれだけ近いかを競う

ショーというと、見た目の美しさを競い合うもの、と思われがちですが、美しさと言っても表面的なものではなく、いかにその犬種のスタンダード(標準、こうであるべき姿)に近いかを競います。

毛の艶や骨格、体型だけでなく、耳の形や目の位置、歯並びなどもしっかりとスタンダードに照らし合わせて審査されます。

犬の種別で競うものもあれば、種を問わず、それぞれの犬種のスタンダードにいかに近いか、を競うものもあります。

いわゆる純粋な血統、本来の犬種を守るという目的が主です。

歴史

世界的にみると、発祥はイギリスです。

お酒を飲みながら自分の愛犬を自慢しあったことが、その起源と言われています。

最初の組織的なショーは、1859年と言われますが、この時はまったくルールなどが周知されなかったため、トラブルが頻発し、そのことがもとで1873年にケネルクラブが設立されました。

以後、ケネルクラブの管理のもと、ドッグショーは広く盛んに開催されるようになります。

日本でも明治以降クラブや協会が犬種ごとに作られ、品評会が行われるようになりました。

特に、ジャーマンシェパードや日本犬、日本スピッツ、テリアなどは古くから品評会に多く出陳されてきました。
(※犬をショーに出すことを出陳と言います。)

どんな種類があるの?

ひとくちにショーと言っても、その種類はさまざまです。

単犬種によるクラブ展から、JKCが主催するアジア最大のドッグショー、本部展までその規模も大きく違います。

いずれも条件をクリアすれば誰でも出陳可能で、見学も可能です。

現在、JKC(ジャパンケネルクラブ)が管理するドッグショーは、年間で300以上のショーが開催されています。

海外のショーにいたっては限りなくありますが、世界の三大ドッグショーと呼ばれているのが以下となります。

世界三大ドッグショー
  • イギリスのクラフツドッグショー
  • ウエストミンスター・ケネルクラブ・ドッグショー
  • ワールドドッグショー

出陳条件

では、愛犬をドッグショーに出したい場合はどうすればよいのでしょうか?

条件は以下の通りです。

JKC会員が所有する登録犬であること

これは、いわゆる血統書付きの犬である、ということです。
当然ながら、犬種登録されていない雑種犬は対象外です。

繁殖機能を有していること

避妊、去勢手術をした犬は出陳できません。

この点については推測になりますが、去勢などをするとホルモンの関係でスタンダードとは言い難い状態になる可能性が高いことが関係しているのではないでしょうか。

病気・噛み癖など攻撃性がないこと

当たり前ですが、病気の犬は対象外ですし、他の犬や人間に攻撃的な犬も参加できません。(それでも年に数回、ハンドラーが咬まれるといった事故も起こっています)

これ以外に、他国でチャンピオンになった犬がクラブ展に出陳できないなど細かい規定もありますが、まずはこの3つが最低条件となります。

費用はどれくらいかかるの?

ドッグショーに出すとなると、いったいどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

  • クラブ展のような小さいショー・・・9,000円~12,000円程度+トリミング代や交通費
  • ハンドラーに預けてショーに出す・・・50,000円~+出来高制+トリミングや交通費

クラブ展など小さなショーに出陳させるだけなら、JKCの会員費(年間4,000円)と出陳料(5,000円から8,000円)で済みます。

しかし、通常ショーに出す場合は、「ハンドラー」と呼ばれる専門の方に1ヶ月ほど預け、マナーやコンディションを整える必要があります。

その費用はハンドラーさんによって違いますが、小型犬種で1か月30,000円~、ショーに出るハンドリング料が20,000円~+出来高となっているようです。

その他、トリミングや交通費などを含めると、1度の出陳で10万円程度は必要になる計算ですね。

ちなみに、たとえチャンピオンになっても賞金などはありません。
与えられるのは名誉のみです。

手続きはどうする?

自分ですべて手続しようと思っても、最初は戸惑うことが多いため、もともとのブリーダーさんを通じて、というケースが多いですね。

犬によっては、譲渡される時点で将来ショーに出したいから、ということを言われることもあります(だから去勢、避妊させないで、ということです)。

ブリーダーさんの中にはプロのハンドラーの方もいますし、いわゆるブリーディングアワード(チャンピオン犬を多く輩出した犬舎)に選ばれているブリーダーさんなどはショーのプロですから、相談すると良いでしょう。

クラブ展など、規模の小さいものの場合は、その規定を確認し、手続きをすすめましょう。

まずは見学に行って、たくさんの方と知り合いになると、いろいろ教えてもらえて間違いがないですね。

ショーの弊害・デメリット

ここから以降、少し怖いお話になります。

ドッグショーは、意義も多い半面、問題視されている部分もあります。

犬種特有の疾患を引き継ぐ

ひとつは、種の保存にこだわりすぎることについて引き起こされる犬種特有の疾患などです。

有名なのはブルドッグで、その厳しすぎるスタンダードへの執着が、自力で出産できない、疾患の遺伝など、もはや人間の手を借りずしてブルドッグは生きられない犬種になってしまいました。

スタイルを保つために交配も同じ犬で行われることが続き、スタイルと同時に病気までも引き継いでしまうということになっています。

イギリスでは高名なショーも開催されますが、批判の高まりを受け、テレビでの放映は自粛されています。

子犬販売の取り引きトラブル

二つ目は、チャンピオン犬の仔犬販売に関する取引トラブルです。

犬の価格はあってないようなもので、チャンピオン犬が絡んでくると、それはもう法外な価格がつくことも珍しくはありません。

近年では、中国の富裕層がチベタンマスチフに数億の値をつけるなど、とどまることを知りません。

日本においても、過去アラスカンマラミュートが日本に入ってきたころ、その第一人者であったブリーダーによって、連続殺人事件も起こりました(参照:埼玉愛犬家に関する事件

この背景には、犬を資産運用のひとつとみなし、繁殖させればいずれ高額で他人に売れる、またはブリーダーが買い戻すといったうたい文句に惑わされた客に、繁殖用の犬を数千万円で売りつけていたという実態があります。

しかし、ふたを開けてみるとその犬はすでに繁殖機能が衰えた犬であったり、生まれた仔犬を買い取ってもらうようブリーダーに持ちかけても、難癖をつけて引き取らない、あげく盗み出すなどの行為にも及びます。

それでトラブルになった客を殺害するというおぞましい事件に発展したのです。

こんな荒唐無稽ともいうべきビジネスがまかり通ったのは、その犬舎に実際に世界最高峰のマラミュートもおり、またバブルの名残も手伝っていたという理由があります。

ちなみに、現在でもこの販売手法をもちいているブリーダーも存在しますが、実際に100万円以上の値がつく犬は一握りですし、それ以上となると、もはやお金持ちの道楽でしかありません。

このような忌まわしい出来事の背景には、犬を商品とみなす人たちの存在、そして意義を見失ったドッグショーの存在が指摘されます。

クラブ展の見学からはじめよう

何のつながりもなく突然ドッグショーに出ることは、実際にはそう単純ではありません。

ある程度の知識、人脈、経済力が必要になります。

そのためには、まず近くで開催されるクラブ展などを見学し、マナーを含めて勉強することから始めましょう。

顔見知りの人が増えれば、そこからたくさんの情報を得られます。

信頼出来るブリーダーさんを含めて、まずは見学からスタートしましょう。

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