犬の抱っこの仕方は?嫌がる原因や対処法について
小型犬を飼っている方は、犬を抱っこすることもありますね。
移動の際や人と会う時など、犬を抱き上げておく方が安全な場合もあります。
でも、なかには抱っこをさせてくれない犬もいますよね。
今回は、犬が抱っこを嫌がる原因や、上手な抱っこの仕方についてまとめました。
犬は抱っこしてもいいの?
そもそも、犬は足が地面にしっかりついていない状態を不安に感じると言います。
また、その抱き方によっては痛みを感じたり、体に大きな負担をかける場合もあるため、注意しなければなりません。
しかし、冒頭で述べたように日常生活において抱っこすべきシーンもあります。
犬のためにも、正しい抱っこの仕方はマスターしておくのが良いですね。
抱っこすることのメリット
体を触っても平気な犬に育てる
シャンプーやトリミング、動物病院など人間に体を触られる場面はよくあります。
そんな時、抱っこさせない、体を触らせない犬だと時間もかかりますし、精神的にもよくありません。
幼いうちから正しく抱き上げる方法を知っていれば、犬も安心して体を任せてくれます。
犬の安全のために
散歩の途中など、他の犬と遭遇して興奮状態になることもあるかもしれません。
交通量の多い場所や人の多い場所に、やむを得ず連れ出さなければならないこともあるでしょう。
小型犬は人混みだと他人から視認されにくいことがあり、意図せず蹴られたり、荷物がぶつかったりということが想定できます。
大型犬は例外とせざるを得ませんが、犬の安全と周囲への配慮を考えると、抱っこできる状態にしておくことが必要です。
健康管理のために
犬を抱き上げることが出来ていると、思わぬ犬の体調の変化に気づくこともあります。
いつもは触っても平気な場所を嫌がる、痛がる、抱っこ自体を嫌がるなどの変化があれば、何かしら不調のサインとみて間違いないでしょう。
小型犬は些細なことでも体を痛めることがありますから、普段から触っても嫌がらない状態にしておくと、いざという時すぐ気づくことができます。
抱っこのデメリット
犬の性格に影響
すべての犬ではありませんが、抱っこが好き、いつも抱っこして欲しいとせがむ犬の中には、非常にわがままな犬も見られます。
これは、単に抱っこが好きというよりも、飼い主を意のままにしたいという表れとみるべきで、甘やかされた過保護な犬に多く見られます。
飼い主に抱かれているということで、いわゆる虎の威を借るキツネ状態になり、他の犬や他人に攻撃的な態度をとる犬もいます。
背骨、腰への負担が心配
犬と人間は体のつくりが違います。
人間の子供を抱くように抱っこしてしまうと、犬によってはケガの要因になることも。
特に、ダックスフントなどはその体格から特に注意が必要です。
主従関係の逆転
犬にせがまれるまま抱っこをしたり、トレーニング中にもかかわらず、抱っこをしたりすると、犬は「自分の思い通りになる」と錯覚します。
飼い主が抱っこしないと怒ったり、威嚇したりするようになるケースもあります。
抱っこはしても、それはあくまで飼い主である人間に権限があるのだということは理解させなければなりません。
正しい抱っこの仕方(小型犬)
抱き上げることが可能な10キロ以下の犬であれば、以下のような方法で抱っこしましょう。
- 1.まず、膝の上に犬を誘導するか、床に伏せさせます。
- 2.次に、腕をお尻の方から胸のあたりまで手を差し入れ、反対の手でお尻の部分を支えます。
- 3.その状態のまま、抱きかかえるようにすれば犬に負担なく抱っこすることが出来ます。
ポイントは、決して両脇にだけ手を入れてぶらーんとさせないことです。
かならず、腰に負担をかけないようお尻の部分も同時に支えましょう。
中型犬以上については、男性であれば可能かもしれませんが、抱っこをおすすめしません。
無理に抱っこして落としてしまったら、恐怖を覚えて犬が動揺しますし、体を触られることすら嫌がるようになってしまいます。
大型犬については、1人ではまず出来ません。
まとめ
犬を抱っこするのは、犬との触れ合いだけでなく、しつけや周囲への配慮にも役立つことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
正しい抱っこの仕方は、YouTubeなどでも公開されていますので、ぜひ参考になさってください。
間違った抱っこの仕方を続けると、ヘルニアの原因にもなりますので、正しい抱っこの方法を学んでおいてくださいね。
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