ドッグフードのビタミンB1(チアミン)が犬に必要な理由
健康を維持するために必要な栄養素はたくさんあり、動物や人は、食生活からそれらを摂取しています。
ドッグフードは、原材料のみでは補給しきれない栄養成分を特別に添加することで、犬の健康を損なわないように配慮されています。
今回は、ビタミンB1(チアミン)について詳しく見ていきます。
ビタミンB1(チアミン)とは?
豚肉や酵母、緑黄色野菜などに含まれるビタミンB1。
水溶性ビタミンの一種で、おもに代謝をつかさどっています。
糖質をエネルギーに変える働きをするため、非常に重要なビタミンです。
ただ、体内に蓄積されにくい側面を持っているため、日々の食事などで継続して摂取する必要があります。
また、成犬に比べて仔犬にはおよそ2倍の量が必要とされます。
主な効能
疲労回復に効果があります。
十分に摂取することで、活発な運動をサポートし、代謝を上げる作用を持ちます。
夏バテ時など、食欲不振に陥りがちですが、その場合はビタミンB1を十分に摂取させることで改善することがあります。
欠乏するとどうなるの?
ビタミンB1が欠乏すると、体力が落ち、体内に老廃物が溜まりやすくなります。
食欲が減退したり、そのことで発育不良や体重減少といった命にかかわる状態につながることもあります。
また、食糞行動の要因として、このビタミンB1の欠乏が考えられるとの観点から、食糞防止のサプリメントなどにはビタミンB1が添加されています。
逆に、ビタミンB1を摂取し過ぎても、体外に排出されてしまうことから、必要な量を常に与えることで欠乏を防ぐことが出来ます。
炭水化物とビタミンB1
基本的に犬に炭水化物は不必要です。
しかし、エネルギー源確保やカロリー調整などで、急激に血糖値を上げない低GIの炭水化物は使用されているドッグフードが多いですね。
この炭水化物をきちんとエネルギーに変換するために、ビタミンB1は重要な役割を果たします。
ビタミンB1が不足すると、炭水化物をエネルギーに効率よく変えられないことになります。
ドッグフードには、そういった側面から、原材料からだけでは補えないビタミンB1を栄養強化として添加してあるものが望ましいといえます。
無添加を謳う製品もありますが、添加物が含まれているからNGという訳ではなく、必要な栄養素は添加されるべきであると考えます。
毎日必要量を摂取する
ビタミンB1は食べ物から摂取しやすい半面、あっという間に代謝してしまうことや蓄積できないことから、毎日十分な量を摂取するのが理想です。
ドッグフードの原材料表示を確認して、十分な量が含まれているかどうかを確認しましょう。
足りていない場合は、ドッグフードを変更するか、サプリメントなどを活用し、不足することのないよう気をつけましょう。
コメント一覧
コメントする