マザープラスの原材料・成分と口コミ評判
国産ドッグフードのマザープラスをご紹介します。
自然派のドッグフードや、アレルギーなどの心配がある犬の飼い主さんの間で評判の国産ドッグフード。
その中身はいったいどんなものなのでしょうか?
ヒューマングレードのドッグフード
福岡にあるアニマル・ワンという会社により製造販売されています。
会社自体は平成11年からということで、20年近い実績があるようですね。
創業者の愛犬「うるめ」が、酷い皮膚炎に悩まされていたころ、ペットフードの営業マンが「ペットフードは人間が口にしてはいけない」と言ったことで、「人間が食べられないものをどうして犬に?」という疑問を持ったのが、マザープラスの原点です。
それ以降、雑穀米を中心にした手作り食に変更したところ、愛犬の症状は改善されたということで、その後試行錯誤の末にマザープラスは生まれました。
アニマル・ワン社のコンセプト
アニマル・ワン社のコンセプトは非常にシンプルです。
「人間も食べることが出来る」ただこれだけです。
したがって、原材料は無香料・無着色・保存料不使用は当たり前、顔の見える厳選した原料をモットーに、国内の契約農家などから調達しています。
魚なども、一船買いをすることで、漁場や水揚げの場所まで全て知ることが出来ます。
穀物不使用が主流のプレミアムドッグフード界で、多くの雑穀を配合しているのも特徴的です。
これらはいわゆるかさ増しなどではなく、創業者が雑穀販売を行っていたこともあり、雑穀の持つメリットを存分に引き出したうえで配合しているようですね。
では、原材料など詳しく見ていきましょう。
ピックアップするのは、マザープラス成犬用チキンです。
メリットよりデメリットが多い?
成犬用チキン
<原材料>
鶏肉、小麦粉、雑穀(玄米、押麦、ハト麦、もちあわ、もちきび、玄ソバ、大豆、とうもろこし)、卵白、米ぬか、発酵調味液、野菜(大根葉、ごぼう、にんじん、キャベツ、白菜、高菜、パセリ、青じそ)、魚粉、しいたけ、菜種油、卵殻カルシウム
<成分>
粗たんぱく質…18.3%以上
粗脂肪…7.0%以上
粗繊維…2.0%以下
灰分…0.6%以下
水分…13%以下
カロリー…368kcal/100g
原材料や成分について、気になる点を見ていきましょう。
穀物類の多さ、大丈夫?
マザープラスのドッグフードには、11種類の穀物(雑穀)が使用されています。
大豆、トウモロコシの使用に加え、小麦粉も使用されていますね。
雑穀のプロが厳選した材料ですから、ミネラルをはじめとする栄養価は非常に高いといえますが、アレルギーが気になる場合は、様子を見ながら与えることをおすすめします。
ラインナップには、小麦を使用していないタイプもあります。
タンパク質、脂質の量が少なすぎる
総合栄養食としてのたんぱく質含有の基準は18%以上となっているので、かろうじてクリアしています。
それにしても、20%以下、というのは、療法食レベルの低さと言えるでしょう。
犬にとって一番必要な栄養素はたんぱく質です、炭水化物ではありません。
体の大部分を構成している成分ですから、内臓などの機能回復にもタンパク質は欠かせません。
脂肪も10%以下という驚きの低さ。低カロリーを売りにしていますが、カロリーが低いことは重要ではありません。
この19%というたんぱく質量は、成犬の健康維持に適切とは言えないでしょう。
無添加という表記は誤解がある
公式サイト上では「無添加へのこだわり」としてコラムがあります。
しかし、「無添加」というのはあくまでも香料・着色料・保存料・防カビ剤・増粘剤・発色剤・BHA・BHTを添加していない、という意味であって、栄養素などは添加されています。
一部では、栄養素すら添加するのは好ましくないと考える完全無添加を望む人もいますから、「無添加」という言葉を使うのは慎重になるべきです。
酸化防止をしていない?
原材料を見ると、酸化防止目的の添加物が見当たりません。
天然由来の成分でも、そのような効果が期待できるものはないようです。
サイトの「よくある質問」によると、玄米胚芽に含まれるビタミンEによって酸化防止をしているとのことでした。
ビタミンEには酸化防止作用がありますが、多くのドッグフードは原材料とは別に酸化防止目的としてビタミンEやビタミンCなどを添加しています。
水分も極力抜いてあるとのことですが、保存には十分注意が必要です。
では、効果が期待できそうな原材料や成分はあるでしょうか?
雑穀類の栄養価の高さ
穀物であること、糖質などのデメリットはありますが、雑穀がもつ栄養価の高さは素晴らしいものがあります。
ビタミンB群、ルチンや亜鉛、鉄分、ポリフェノール、タンニンなど、原材料から摂取できるのは良いことですね。
購入者のレビュー・口コミ
なかなかドッグフードを食べてくれない犬のために、少しでも違うものをと試す意味で購入される方が多いようです。
また、高齢の犬の飼い主さんが目立ちました。
高価格であるにもかかわらず、評価は概ね高いことからも、実際に与えた感想としては、みなさん良かったという声がほとんどですね。
中には、涙やけになってしまった、食べてくれなかったという声もありました。
国産・無添加ということで安心感があり続けています。
値段が高いのでもう少し求めやすい価格になればいいなぁと思います。
価格と購入方法
1キロ当たり2,700円という高価格です。
原材料へのこだわりが反映されていると思いますが、正直この原材料でこの価格は他の選択肢があるように感じました。
ですが、雑穀の低たんぱく質ドッグフードが合う、という犬には、品質の高さと安全性からみても、良いフードと言えるでしょう。
ネットショップ(Amazon、楽天など)で購入できます。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
穀物類を使用する是非は別にしても、たんぱく質の少なさはおすすめできるレベルではありません。
低たんぱくのドッグフードは、たんぱく質にアレルギーがあったり、重度の内臓機能障害があり、獣医師に指導を受けるレベルの犬に処方されるものであり、健康な犬にはふさわしくありません。
老犬であっても、たんぱく質は重要で、減らすメリットもありません。
原材料へのこだわりは理解できますし、非常に真剣に取り組んでいるドッグフードでありますが、どんな犬にもすすめられるドッグフードとはいえません。
したがって、マザープラスの評価は☆3つです。
コメント一覧
コメントする