子犬に与えるドッグフードの適量は?
犬を飼うにあたって、多くの方は子犬の時から育てるという場合が多いと思います。
その時に、誰しも戸惑うのが「ドッグフードの量」ではないでしょうか?
たくさん食べないと不安、でも食べ過ぎて太りすぎも心配、初めて子犬を迎える飼い主にとって、分からないことだらけです。
今回は、子犬にとってちょうど良いドッグフードの量、与え方についてお話します。
まず、子犬の成長過程、そして発達について考えてみましょう。
小型犬・中型犬・大型犬のご飯の量
通常、小型~中型犬種までは12ヶ月で成犬になります。
大型犬種は、その倍の24ヶ月かけて体が成犬になっていきます。
その間、いかに適切で栄養バランスに優れた食餌を与えるかが大変重要であることは、人間の子供も同じですよね。
しかし、与え過ぎは非常に危険で、特に大型犬の場合、太り過ぎはその後の犬の生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。というのも、大型犬の中には股関節形成不全症を発症しやすい犬種が多いからです。
この病気は、遺伝的なものもありますが、成長過程であまりに体重増加が早いと、骨格形成が追い付かずに足腰に過度の負担がかかって起こる場合があります。
そんなことにならないように、ドッグフードは適量を守って与えなければなりません。
1日に与える量の目安は?
では、実際に適量とはどの程度を言うのでしょうか。
オールライフステージ対応の場合、成犬時の体重を目安にパッケージに記載されていますので、それを参考にします。
成犬時の体重は犬種によって、大まかに予想はできますが、標準体重にも幅がありますから、できればお迎え時にお母さん・お父さんの体重を聞いておくといいでしょう。親の体格が分かれば、成犬時の体重予想もしやすいです。
ドッグフードの種類によって若干の差はありますが、成犬時10キロの犬種だと月齢3ヶ月の子犬には、だいたい150g~170g/日が適量であるという記載があります。
しかし、一概にそれを守るのではなく、常に便の状態を確認しながら、緩いようであれば少し減らすなどの微調整は必要です。(便が緩いとご飯の量が多過ぎ、逆に硬いと少ないと判断できます。)
基本的には、与えるドッグフードに記載されている範囲を逸脱しない量を、、1日3~4回に分けて与えるのが一般的です。
注意点として、子犬が1匹だけであれば問題ありませんが、複数の子犬に一度にエサを与えると、中には食べるのが遅い子犬が出てきます。
すると、先に食べ終えた他の子犬がえさを横取りしてしまって、同じ量食べられていないということが起きます。
また、食べ過ぎてしまう子犬も出てきますから、そうならないように配慮しましょう。
我が家はチワワが2匹いますが、同じ量のエサをそれぞれのお皿に盛り、1匹はゲージ内、もう1匹はゲージの外へ出して与えています。2匹の食べるスピードが違うので、同じスペースで与えると横取りされてしまう可能性があるからです。
体が形成される大切な時期
また、同じ量を与えても、ドッグフードによって、便の量や状態が違ってくることはよくあります。その場合は、原材料をきちんと確かめてみましょう。
肉類の使用が多いフードは量も少なめ、色は黒っぽくなりますが、穀類の使用が多いフードは、便も柔らかく色もレンガ色や黄土色が多いようです。また、フード自体に発色剤などが使われていて、その影響でそういった色になる場合もあります。
子犬の時期は、体がしっかり作られていく大切な時期です。
一度にたくさん消化できませんから、少しずつを分けて与えるのが基本です。
しかし、すぐお腹が空いて、ご飯をねだる子犬も多いでしょう。
ねだられるがままに与えていては、犬のためによくありません。
愛犬の健やかな成長につなげるため、良質なフードを選択し、与え過ぎに注意したいものですね。
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