ドッグフードの加水分解処理されたタンパク質は犬に良くないの?
ドッグフードの原材料表示を見た時、「加水分解」という言葉があるのを見たことがある人は多いのではないでしょうか?
聞き慣れない言葉ですよね。
今回は、この「加水分解」について調べてみました。
加水分解とはどのような効果があり、また、そうでないものとの違いはなんなのでしょうか?
加水分解とは?
通常、ドッグフードに使用される肉や魚のタンパク質は、メーカーによって違いはあれども、そのままで加工されていきます。
しかし、犬の中にはタンパク質をうまく消化吸収できなかったり、アレルギーを起こす犬がいます。
タンパク質は犬にとって大切な栄養素であるため、その問題を解決するための対処法がこの「加水分解処理」なのです。
アレルギー反応は、タンパク質の分子の大きさで引き起こされるため、アレルギー反応が起きないレベルまで分子を小さくするために「加水分解」を行います。
こうすることで、消化吸収もよくなり、またアレルギーも起こしにくくなるのです。
市販のアレルギー対応のドッグフードや、病院で処方されるドッグフードに多く見られます。
加水分解されたタンパク質にデメリットはないの?
一見、犬の体を考えたことであり、問題なさそうに思えますが、実はよくわかっていない部分があるようです。
海外のプレミアムドッグフードにも加水分解タンパク質は使用されていますし、実際に口コミなどでもアレルギーに悩む飼い主が加水分解タンパク質が使用されたドッグフードを使用しているという声もあります。
しかし、一部では加水分解されたタンパク質には「発がん性」があると指摘する人もいます。
加水分解は、その工程が複数あります。
その中でも、薬品による加水分解処理が行われたタンパク質については、発がん性が認められたということから、問題視する声があります。
ただ、ドッグフードに使用される加水分解タンパク質が、どのような工程を経ているのかわかりませんし、実際に加水分解タンパク質が使用されたドッグフードで健康被害が出ているわけではありません。
また、発がん性についても、以下の記事でも述べましたが大切なのは発がん性の有無ではなく、発がん性の強さと性質なのです。
発がん性があるというだけで大騒ぎするならば、紫外線を浴びてはいけませんから外出は出来ませんし、レントゲンも撮れません。
何が入っているか不明な外食も一切できないということになりますよね。
そういったことから、確かにドッグフードに使用されるタンパク質の加水分解処理についてはよくわからない部分がある、けれど、発がん性の指摘だけで神経質になることはないといえます。
パッケージの表記を確認
加水分解については、正直はっきりしたことは現段階では分かっていません。
賛否両論、さまざまな意見があります。
加水分解処理をしていないドッグフードの方が多いですし、その処理がされているものは表記されているため判別できます。
そういった、よくわからないな、と思うものについては、必要性がないのであれば無理に与えることもないでしょう。
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