犬が草や小石を食べる理由は?原因と対処法について
犬の困った行動のひとつに「食べ物ではないものを食べてしまう」という行動があります。
これを「異食」と呼びます。
- 石を食べる
- 草を食べる
- 小さなおもちゃを食べる
- 食糞をする
散歩中に小石を食べる、草を食べる、小さなおもちゃを食べてしまう、そして、食糞をする犬もいますよね。
これらは全て問題行動、と捉えてよいのでしょうか?
今回は、草や小石を食べるケースについて、解決策などを詳しく調べました。
さまざまな異食行動と原因
小石や土を食べる
お散歩の時や、ドッグランなどで遊ばせている時など、明らかに土を食べたり、小さな石を食べてしまう犬がいます。
統計的には珍しくはないそうなのですが、その原因は実はよくわかっていません。
ミネラルなどの成分が足りていないから、犬が土などに含まれるミネラルを本能的に補給しようとしている、とする考えが多いですが、むしろストレスが原因とする専門家もいます。
飲み込める程度ですから、大きな石ではないと思いますが、それでも大きさにかかわらず飲み込んだ場合は獣医師の診察を受けましょう。
草を食べる
おなか寄生虫がいるから、という可能性もありますが、多くは自然な行動ととらえてよいものです。
定期的に、胃の中をすっきりさせたい、毛玉などを吐き出したいなどの理由で、胃壁を刺激しやすい形状のイネ科の雑草などを好んで食べます。
中には「牛か?!」と思うほど一心不乱に食べる犬もいますが、よく観察していると「食べることが出来ていない」ことがほとんどです。
犬の歯は草を噛むのに適していないため、ガツガツ食べているように見えるのは「うまく食べられない」からです。
実際にはほんの一握り程度しか食べられていませんので、吐いた胃液の中に草が少なくても心配することはありません。
対策は?
本能や自然な行動に基づくものならば、ある程度は心配する必要はありません。
しかし、小石や土を頻繁に食べるなどというのは、体調不良にもつながりますし、酷い場合は手術で取り除く必要も出てきます。
対処法を考えるとき、順序立てて考えてみる必要があります。
- 小石や土を食べる場合
ストレスを取り除く
石や土を食べる要因の一つとして、ストレスが挙げられます。
留守番が多い、遊んでもらえないなど何らかのストレスが、小石や土を食べるという行為につながるという説があります。
傾向として、土や石を食べる以外に、自分の足などを咬み続けるような行動がある場合は、その可能性が強いでしょう。
自傷行為とは言い切れませんが、そういった強いストレスが関係しているケースは少なくありません。
生活を見直し、心をケアしてあげることも重要です。
食餌を見直す
ストレスがたまる原因には、ミネラルや栄養素の不足も関係します(ミネラル不足で土を食べて補給する、という説が出ている可能性あり)。
与えているフードを見直し、しっかり栄養やミネラルがとれるよう工夫しましょう。
ちなみに、栄養価の高いエサが食糞の原因になるという説もありますが、経験上その可能性は低いです。
急に取り上げようとしない
もしも犬が小石をくわえた時、焦って取り上げようとしていませんか?
大声をあげたり、無理に手を出したりすると、取られまいとしてとっさに飲み込んでしまうことがあります。
歯触りを確かめたり、気が済んだら自然に口から出すはずだったのに、取り上げられそうになったから飲み込んでしまった、というのでは飼い主の行動のせいともいえます。
犬の性格にもよりますが、幼いころからコマンドを利用したしつけを活用することも効果的です。
- 草を食べる場合
基本的には心配いりません。
あまりにも頻繁であったり、食べたものまで嘔吐してしまうような場合は、フードが合っていないか、与えすぎも考えられます。
また、寄生虫やその他の内臓疾患の可能性もゼロではありませんので、一度獣医師に相談してみると安心です。
まとめ
犬は犬種によっては穴を掘るのが好きな犬もいて、実際には土を食べているわけではない場合もあります。
また、散歩の途中、特定の場所の地面を舐める場合は、他の犬の臭いに反応している場合や、たとえばジュースなどがしみ込んでいる場所に反応しているだけのこともあります。
食べ物ではないものを食べてしまうのは、やはりストレスや飼い主のしつけの仕方などが関係していることが多いです。
一朝一夕に解決することは難しいかもしれませんが、出来ることからやってみましょう。
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