プロステージの原材料・成分と口コミ評判
国内ドッグフードメーカーが製造するアレルギー対策用ドッグフード、「プロステージ」をご紹介します。
アレルギーに配慮というドッグフードは多いですが、実際に中身を見るとどこが?というものも少なくありません。
この、プロステージは果たしてアレルギー対策と名乗れるドッグフードでしょうか?
獣医師の協力のもと開発されたドッグフード
イースター株式会社が製造販売するプロステージは、大きく見ると、主原料とライフステージで選べるタイプと、犬のサポート別で選択できる二つに分かれています。
日々の食事が何よりも重要とのコンセプトのもと、獣医師の協力で開発されています。
基本的には一般向けというよりブリーダーやショップ向けとの位置づけのようです。
今回は、その中からポーク&ライスアダルトを見ていきます。
ヒューマングレードの表記なし
実際に原材料や成分についてみていきましょう。
ポーク&ライス アダルト<原材料>
ポークミール、米粉、米糠、ビートパルプ、タピオカ澱粉、動物性油脂、アルファルファミール、鰹粉末、鮪粉末、ビール酵母、植物性油脂、酵母エキス、精製魚油(DHA・EPA源)、アガリクス(β-グルカン源)、ケルプミール、チーズパウダー、オリゴ糖、植物抽出発酵エキス、ゼオライト、ウーロン茶抽出物、殺菌処理乳酸菌、ミネラル類(第二リン酸カルシウム、未焼成卵殻カルシウム、炭酸カルシウム、食塩、塩化カリウム、硫酸亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、硫酸銅)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、K、塩化コリン、D-パントテン酸カルシウム、ニコチン酸、d-ビオチン、葉酸)、アミノ酸類(DL-メチオニン)、香料
アレルギーへの配慮
アレルギーの原因となる食材はさまざまですが、一番多く、かつ配合されている率が高いものが「穀物」です。
その中でも、トウモロコシ、小麦、大豆はアレルギーの要因になり易いものです。
プロステージはこれらを完全に排除しており、その点ではアレルギー対策がとれているといえますね。
また、チキンに対してアレルギーを持っている犬も多いため、主原料が豚と米という構成になっています。
ただ、ヒューマングレードであるといった、品質保証に関する表記がないため、ミールの多用は気になるところですね。
タピオカは必要なのか?
米も穀物ですが、アレルギーに関しては比較的起こりにくいですし、米糠もその栄養価には一目置くところです。
量が多いと思われる点が気になりますが、それよりも、タピオカ澱粉はアレルギーとは別の問題につながるので避けたい原材料です。
タピオカ澱粉は、グルテンを含まないためアレルギーを起こしにくい原材料です。
しかし、血糖値を上昇させる働きを持ちますので、肥満の心配があります。
もちろん、少ない量であればさほど気にすることはありませんが、そもそもドッグフードに何のために入っているのでしょう。
タピオカ澱粉はその性質から、増粘剤として使用されることがあります。
小麦やトウモロコシの代替品以外に思いつきませんが、わざわざ入れる必要があるのかな、と感じます。
あいまいな表記
植物性油脂、動物性油脂というあいまいな表記の場合、品質の良いものが使用されている可能性は低いと言わざるを得ません。
廃油とまでは言わなくても、何由来のものなのかわからないわけですから、信頼することは出来ません。
ミールの多用
ドッグフードの製造では、従来から粉、いわゆるミール状のものが多用されてきました。
だからよくない、ということは決してないのですが、プロステージは粉で出来たドッグフードという印象ですね。
そこに香料を使用すれば、人間でいうところのスナック菓子という印象です。
生肉の状態から粉にし、そこからさらに加工するわけですから、栄養素についてもフレッシュな原材料を多用しているドッグフードと比べるとどうしても見劣りするのは事実です。
購入者の口コミ・レビュー
獣医さんのすすめで与えたら、アレルギーが軽減したというものや、食いつきが良いというものがありましたが、ドッグフードの性質上口コミが非常に少ないです。
穀物アレルギーがある犬にはそういったものが含まれていない分、好評のようです。
また、大きいサイズの袋も、小分けされているため保存に気を使わなくてよいという意見もありました。
皮膚が弱くトラブルを起こしがちだったので、こちらに切り替えました。
食いつきも問題なくトラブルも減ったように感じます。
価格と購入方法
1kgの袋は1,500円ですが、大きいサイズの袋になると1kg当たり400円から600円程度と非常に求めやすい価格です。
口コミにも、内容と比較すると安いという声がありましたが、たしかにアレルギー対策のみで考えると良いものでありながら安い、のかもしれませんね。
しかし、原材料の品質がまったくもってわからない以上「安い=それなり」と思わざるを得ません。
高いドッグフードが全て良いわけではありませんが、少なくとも高品質のドッグフードは安い値段では作れません。
目に見えてアレルギー症状が改善されたのは喜ばしいことですが、そもそも小麦やトウモロコシにアレルギーのある犬はそれらを排除すれば改善されるわけで、それはプロステージに限ったことではありませんよね。
購入は主に動物病院やペットショップ、ネット通販などで出来ます。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
大きな会社が製造していますから、製造工場は品質マネジメントシステムISO9001取得済みで信頼は出来るでしょう。
しかし、肝心のどのような製法なのか、や、どのような品質のものを使用しているのかがまったくわかりません。
同じプロステージの体重管理フードを見ても、肥満対策としてたんぱく質量を減らすような対策となっていますが、全く意味がないばかりか、たんぱく質量を減らすことは犬にとってはよくありません。
小麦やトウモロコシを除くことで、一応のアレルギー対策は出来ていますが、それだけで良いフードとは言えません。
したがって、総合評価は☆2.5です
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