サイエンスダイエットの原材料・成分と口コミ評判
日本でも非常になじみのあるドッグフード「サイエンスダイエット」をご紹介します。
ホームセンターにもよく置いてありますし、価格もさほど高くないため、軽いトラブルを抱える犬の飼い主さんは、1度は試したことがあるかもしれませんね。
では、詳しく中身を見ていきましょう。
ラインナップ豊富なドッグフード
日本ヒルズ・コルゲート株式会社が販売するサイエンスダイエットは、アメリカの獣医師が自分の犬のために与えるドッグフードとして、獣医師推奨といった宣伝文句が使われていますよね。
特に、老化を防ぐことに力を入れていて、抗酸化作用をもつ食事を実現することをコンセプトにしています。
ラインナップも、一般向けからブリーダー向け、療法食とそろっています。
では、その原材料や成分分析などはどうなっているでしょうか?
今回はサイエンスダイエットのレギュラータイプ成犬用を見てみます。
<原材料>
トウモロコシ、小麦、トリ肉(チキン、ターキー)、動物性油脂、コーングルテン、トリ肉エキス、植物性油脂、ビートパルプ、ポークエキス、亜麻仁、米、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
※代謝エネルギー 373kcal/100g
<成分>
穀物の量が多い
気になる点から見ていきます。
主原料がトウモロコシ・小麦
アレルギー対策を一切無視した原材料には驚きです。
他のラインナップにもすべてトウモロコシや小麦が使用されており、穀物類にアレルギーを持つ犬には安心して与えることが出来ないドッグフードです。
これ以外にもグルテン類、米も含まれ、糖質の量も非常に気になります。
たんぱく質量は適正か?
20%というのは、総合栄養食の基準は満たしていますが非常に低いものです。
たんぱく質が多いと、質が悪ければ涙やけや体調不良の要因になってしまいますが、品質の良いたんぱく質は本来、健康維持や病気からの回復、ケガからの回復には重要な成分ですので、少なければ良いということはありません。
あいまいな原材料が多すぎる
動物性油脂、植物性油脂など、何由来の脂なのかがわかりません。
また、ポークエキス、トリ肉エキスなどもよくわからない成分です。
独自のうま味成分配合とあるので、食いつきの良さを担保するためのことだと思われます。
必須脂肪酸のバランスが良いとは言えない
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の割合が6:1ということで、5:1~3:1が理想であるため、決してバランスが良いといえるものではありません。
オメガ6脂肪酸はどうしても過剰摂取傾向になってしまうので、オメガ3脂肪酸をもっと積極的に摂る必要があります。
次に、評価できる点を見てみましょう。
天然成分での抗酸化
酸化防止としてのビタミン類やハーブ抽出液の配合だけでなく、ビタミンそのものに着目し、効果のある成分を配合しています。
原材料などに野菜などを多く使用して効果を狙うよりは、添加物としてビタミン類を使用する方が効果が見込めますし、犬の体にも負担は少ないでしょう。
購入者のレビュー・口コミ
おおむね高評価です。
食いつきが良いという声が多く、それでリピートしている人が多いようです。
獣医師のすすめで購入し、合っているため続けているという人も多いですね。
便の調子も改善されたという人も多く、アレルギーなどの心配がない犬には良いようです。
かかりつけの獣医さんに勧められて購入しました。
それまでのフードだと便の回数が多くて、数回に1回は下痢を起こしていたのですが、こちらに切り替えてからは便も1日2回、正常になりました。
価格と購入方法
販売窓口は非常に多く、ホームセンターなどでも購入可能です。
通販も充実しており、価格についてはお店によってまちまちです。
1キロ当たりは、500円~600円で、かなり安いドッグフードですね。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
公式サイトは立派なのですが、品質についてや製造過程などは詳しく書かれていません。
品質は厳しい基準を設けているとのことですが、ヒューマングレードなどのわかりやすい基準が書かれていないため、どう厳しいのか判断がつきません。
また、口コミは高評価ですが、「価格が安い」ということが高評価の理由になっている部分もあります。
しかし、ホームセンターではこの価格でプレミアムドッグフードとして扱われているため、独自ブランドなどの激安ドッグフードに比べれば優秀なドッグフードに見えるのでしょう。
獣医師推奨というのも購入のきっかけになっています。
アレルギー等への対応がほぼない、たんぱく質の量が少ないという点でも、正直おすすめできるドッグフードではありません。
以上のことから、サイエンスダイエット レギュラーの評価は☆3つです。
ホームセンターで買うとしても、まだ他にも選択肢があるのではないでしょうか。
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