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犬のリードウォークはいつから始める?必要性とメリット

犬と生活するうえで、日々の散歩は重要ですよね。
飼い主のそばにしっかりと寄り添い歩く姿は、非常に美しいものです。

ですが、何のしつけもしないでそのように歩かせることは出来ません。

今回は、リードウォーク(リーダーウォーク)の訓練の仕方、メリットなどをお伝えします。

いつから始めるのが良いか…という疑問をお持ちの飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

始める時期は、覚えが早いという意味でも、3~4ヶ月頃から始めるのが理想ですが、犬を迎え入れる月齢・年齢も各家庭によって異なりますし、それより遅いからといって、できないという訳ではありません。

もし子犬期から犬と一緒に暮らしている場合は、お散歩デビュー前に室内でも練習することができますよ。

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リードウォークとは

犬とともに歩く際、リードをひいて適切な距離で犬がついて歩くこと、それをリードウォーク(リーダーウォーク)といいます。

リードの長さは諸説ありますが、軽くたるませる感じで犬が真横、あるいは少し後ろを犬が歩く形になります。

ヒールウォークと呼ぶこともあります。

なぜリードウォークが必要なの?

犬と散歩する際、犬に行き先を決めさせ、好きに歩かせている人を見かけます。

リードは引っ張られ、どちらが散歩させられているのかわからないような状況も、しばしばみかけます。

この散歩のさせ方は実は犬にも周囲にも危険なのです。

拾い食いの危険

通常、犬の好きにさせてしまうと犬は地面を向いて、臭いを嗅ぎながらウロウロと歩きます。
そこに、もし食べ物が落ちていたら思わず口にしてしまうこともあります。

犬にとって好ましくないものや、考えたくありませんが時には毒の入ったものなどが置かれて事件になったこともあるため、注意しなければなりません。

突発的な行動への対処が難しい

たとえリードをしていても、犬が突発的な行動をすることはあります。

嫌いな犬に出会った、猫が目の前を走ったなど、犬のテンションが爆発する場面に出くわした時、犬を好きにさせていたら抑えられるでしょうか?

リードウォークは、そのような犬の興奮を制御する意味でも重要です。

犬の健康面への配慮

さまざまな首輪やしつけ用品が販売されていますが、ものによってはその使い方で犬に思わぬ負担をかける場合があります。

首輪を急激に引っ張ったりすると、頚椎への負担が大きいですし、引っ張り癖のある犬の多くは首輪周辺の毛や皮膚が荒れてしまっていることが多いです。

また、眼球への圧力や、脳への影響も懸念する研究結果などもあるため、そうしなくてもいいように普段からしつけることが大切です。

訓練の前に覚えておきたいポイント

ここからは、飼い主がしっかりと頭に入れておくことを挙げます。

教えたいことを把握する

リードウォークの根本は「犬が好き勝手な行動をしない」ようにすることです。
ですから、犬にもそれをしっかり教えなければなりなせん。

犬が好き勝手な行動をした場合は、犬が理解できる「罰」を与え、して欲しい行動を犬がした場合にはしっかりと褒めることが大切です。

道具を効果的に使う

ご褒美のためにお気に入りのおやつを用意することも効果的です。

ただし、頼りきりになると別の弊害(おやつがないとしない、おやつをもらえなかったら混乱する)もあるため、最初のとっかかりとして使用する程度にとどめた方が、あとあと楽です。

実践編

では、実際に私が訓練士さんと共に行ったリードウォークについてまとめました。

実践の前に

首輪は耳の後ろあたり、少し高い位置に来るように調節します。

犬の大きさにもよりますが、リードを短く持ち、少したるむ程度を維持するよう心がけますが、最初はしっかり持っても大丈夫です。

実際に歩いてみよう

初めて散歩をする場合は、集中できないことが多いのでまずは屋内でやってみるのがお薦めです。

まず、普通に歩かせてみましょう

歩かせてみて、犬が飼い主より先を急ぎ始めたら、素早い動きでリードをひき、立ち止まって犬の様子を見ます。
この際、「ノー」というような言葉を発し、音と一緒に認識させると他の訓練でも役立ちます。

犬が立ち止まったら

リードをひいて正しい位置に犬を来させます。
間違っても犬のそばに飼い主が駆け寄るようなことはしないようにしましょう。
あくまでも、犬を正しい位置に戻させることが重要です。

正しい位置に来たら一度座らせる

おすわりのコマンドを理解している場合は、一度隣で座らせると良いでしょう。
仕切り直しの意味もありますし、犬が落ち着いたら再び歩き始めます。

犬が正しい位置で歩けたら

大げさにほめましょう。おやつを与えても良いです。
歩くことに慣れたら、声掛けをしてアイコンタクトを取りましょう。
歩きながらアイコンタクトが取れたら、その際もしっかりほめましょう。

この繰り返しを行うことで、犬は散歩中の正しい自分の位置を認識していきます。

犬がどうしても先に行ってしまう場合は?

大型犬など歩幅が大きい犬は、どうしても次第に飼い主の前に出てしまうことがあります。
そんな時は、長めの杖か棒を用意しましょう。

常に犬の前に棒を出しておいても良いですし、前に出そうになった時に棒を出しても良いです。
すると犬は棒に当たるわけですが、当たって不愉快な思いをすることで学習します。

ジェントルリーダーを使う

犬には、対向反射というものがあり、引っ張られると余計反発して引っ張り返す習性があります。

この傾向が強い犬や大型犬の場合は「ジェントルリーダー」と呼ばれる訓練用の首輪が効果的です。


↑ ジェントルリーダー ↑

犬のマズルを締め付ける形で使用する訓練用のもので、少ない力で効果的にコントロールできるよう設計されています。
調節ができるので口もあけられますし、苦しくはありません。

我が家でもこれを使用しましたが、首輪だけの時に比べると雲泥の差でコントロールが出来ました。

遊びで覚えるリードウォーク

手に犬が好きなおもちゃやおやつなどを持ちます。

その際に、決まった言葉(たとえば「後へ!」とか、「ついて!」など)を言いながら、犬の顔が上を向いた状態を保ちながら歩き回ります。

最初のうちは犬とアイコンタクトを取りながら、少しでもついて歩けたらごほうびを与え、それを繰り返しながら次第に距離を伸ばします。
家の中でも廊下やリビングなど広めの場所をグルグル回ったり、往復するだけでもできます。

これを繰り返すと、犬は「飼い主のそばを歩くと楽しい!」と認識するので、歩くときは常に横にいてくれるようになるのです。

まとめ

どんな訓練も同じですが、1日で完全にできるようになることはまずありません。

犬の集中力は15分から20分程度と言われ、それ以上やっても効果は期待できません。
毎日少しずつ、必ず行う、これが重要なポイントです。

自分だけでは難しいと感じたら、お近くの訓練士、ドッグトレーナーさんの助けを借りましょう。
その際は飼い主も参加し、学ぶことが大切です。

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