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犬の訓練・しつけの方法は?トレーニングに学校は必要?

人間社会で暮らす犬にとって、しつけは必要不可欠です。

周囲に迷惑や危害を及ぼさないためだけでなく、犬の生涯にも影響することですので、犬を飼うにあたり、責任をもってしつけする必要があります。

今回は、犬のしつけ、訓練やそのサポートなどについて詳しくまとめました。

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犬にとってのしつけの意義

犬は自然界では群れの中で社会性を学びます。

良くない振る舞いをした犬には、親犬や他の犬が指導的制裁を加え、教えます。

それを繰り返していくうちに、犬は自然と群れの中で生きていくために必要なマナーを身につけていくのです。

現代において、犬は犬だけの群れで生きていくことは実質不可能です。
犬が生きていくには、人間と共に、人間の管理が必要となっています。

そうならば、人間の家族が群れであり、そこでのリーダーは人間でなければなりません。

リーダーである人間のいうことを理解させ、人間社会のルールを守らせることが、人間だけでなく犬にとっても暮らしやすい環境を作ることとなるのです。

家族全員で取り組む

犬を迎えたら、その家庭の家族全員でしつけをすることが望ましいです。

犬は序列を重んじるため、家族の一人だけがしつけをすると、他の家族を下に見て、特定の人のいうことしか聞かないという事態を避けるためです。

序列を考えた場合、大人だけでなく、子供もしっかりとしつけには参加すべきです。

訓練所・犬の学校とは

家庭でしっかりしつけが行えない場合、ドッグスクールや訓練所にお願いすることもあります。

種類としては、以下のようなものがあります。

訓練所

職業犬、主に警察犬訓練所などが運営している教室です。

多くは1ヶ月単位で訓練所に預け、徹底して訓練士によるしつけ・訓練が行われます。

飼い主が常に参加できない反面、生活面においても、プロの徹底指導が行われるので、効果が大きいのが特徴です。

途中から飼い主の参加が必須のところが多いですが、主従関係の徹底というより、コマンド(言葉)を発する人への服従、といった方法です。

他の犬がいる環境での訓練で得るものも多いようです。
料金はおよそ1ヶ月50,000円~60,000円が主流です。

出張訓練

トレーナーが自宅へ来て、家庭でしつけや訓練を行います。

家族が参加でき、犬も慣れた環境で行えるため、ストレスを感じにくいメリットがあります。

しかし、慣れた環境であるがゆえに、トレーナーの力量に大きく左右されることもあります。

来てもらうことが前提なので、途中でやめてしまう人が多いというデメリットもあります。

料金は様々ですが、1回60分程度のレッスンで3,000円~(交通費別)といったところが多いようです。

サロン・しつけ教室

複数の犬と同時に行うものと、プライベートレッスンとがあります。

基本的なしつけというより、トイレトレーニングや無駄吠え、ドッグランでの振舞い方、マナーなど飼い主を含めて指導しているところが多いです。

楽しみながら行うところが多く、初心者には人気ですが、大型犬などは難しい場合もあります。
また、質より雰囲気や店構えなどに重点を置いているところもあり、本格的な訓練を望む方には物足りないこともあります。

犬の幼稚園・保育園

主に仔犬時期に通う、まさに幼稚園です。

多くの仔犬と触れ合い、エチケットやマナーなどの社会性を養うのには非常に理想的です。

一日の生活を通してしつけを行うため、家庭に戻ってからも継続しやすいメリットがあります。

反面、家に常時人間がいない場合、せっかく身につけたことが実行しにくい、飼い主が参加できないデメリットがあります。

また、料金も非常に高額なところが多いです。
およそ1回の通園で10,000円の計算になるところもあります。
運営方針がさまざまで、料金も月30万円と高額なところもあります。

どんなタイプを選ぶのがいい?

いろんなタイプの施設があるのはお分かりいただけたかと思います。

では、どこを利用するのが良いのでしょうか?

犬の大きさや、性格などは関係するのでしょうか?

大型犬の受け入れは難しいことも

チワワやプードルなどの超小型犬から小型犬であれば、ほとんどの施設で受け入れ可能です。

また、各施設への確認が必要ですが、中型以上の犬を受け入れてくれるところも多いです。

ですが、サロンタイプの教室や、飼い主がいない状態で行う施設は、たとえ受け入れ可能であっても注意が必要です。

特に、大型犬の成犬の場合は、大型犬の扱いに慣れている訓練士さんがついてくださるのがベストです。

教室の内容を見極める

しつけ教室や訓練所といっても、その趣旨は様々で、中にはある程度のしつけが完成されている犬のみを対象にしているところもあります。

たとえば無料で行政、保護団体などが行うしつけ教室などは、他の犬を見て興奮したり、吠えたりする犬の参加は出来ないケースもあります。

初心者はパピー教室を避ける

初めて犬を飼う、または仔犬の時期のしつけ教室を選ぶ場合、いわゆる仔犬だけを対象としたパピー教室は避けた方が良いという意見があります。

というのも、仔犬はトラブルが起きにくく、訓練する側にとってもやりやすい場であるため、初心者トレーナーが講師につく場合があるのです。

もちろん、ベテランのトレーナーも最初は初心者であったのですから、そういった場がないと困ります。

ですが、教える方も教えられる方も若葉マークをつけているというのは犬目線で考えると良い状況とは言い難いのも事実です。

仔犬の時期こそ、一番重要ですから、出来ればベテランのトレーナーさんにお願いするのが良いです。

上記を踏まえ、どの施設を選べばよいかをまとめました。

しつけ教室・トレーナー
  • 犬としての行儀作法を身につけさせたい
  • 飼い主も基本的なしつけを学びたい
警察犬訓練所・家庭犬訓練所
  • コマンド(言葉)を重視、徹底した訓練を望む場合
  • 中型犬~大型犬で吠えぐせや威嚇行動がある
  • 数ヶ月預けることができる
犬の幼稚園
  • 他の犬との社会性を身につけさせたい
  • 他の犬に比較的フレンドリー
  • 日中留守にすることが多い
出張トレーニング
  • 飼い主自身が勉強したい
  • 飼い主の意識を変えたい、主従関係を確立させたい
  • 他の犬に対して攻撃的な面がある
  • リードウォークなど普段の散歩を改善したい

ご自身のしつけ、訓練に対する考え方や、犬の状態に合わせて上手に選択しましょう。

まとめ

犬の問題行動の原因は飼い主にあります。

飼い主がリーダーとして振る舞えていないことが、そもそもの原因であることが非常に多いのです。

それを考えると、犬だけを訓練しても全く意味がありません。
どの施設、トレーナーを利用するにしても、飼い主の心構えが変わらなければ、犬はさらに良くない状態になってしまうのです。

ダメな犬はいません。
根気良く、正しい心構えをもって、犬にしっかり向き合いましょう。

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