5月13日は愛犬の日!その意味・由来とは?
私たちが何気なく過ごしている今日は、実は何らかの記念日であるのです。
最近では、車のエンジンをかけると「今日は、〇〇の日です」などと教えてくれることもありますよね。
犬のまつわる記念日もいくつかありますが、今日は5月13日「愛犬の日」についてまとめました。
愛犬の日の成り立ちは?
語呂合わせで作られた記念日などは知られていますよね。
たとえば、11月11日は、1=ワンと呼べることから、ワンが一番多い日、わんわんギフトの日、などとなっていたり、ポッキー&プリッツの日としても有名です。
しかし、5月13日はどんな語呂合わせもないですし、数字が何かに似ているわけでもないですよね。
実は、この5月13日は、ジャパンケネルクラブの前身である、全日本警備犬協会が設立された日なのです。
ジャパンケネルクラブについて
ジャパンケネルクラブは、犬の血統を守り、犬と人間の共生などを啓蒙する国際的な団体です。
畜犬登録事業
はるか昔から、犬は人間と共に暮らす中で、人間によって改良を重ねられてきました。
それが、現在の多様性を生んだわけであり、大切な遺産であります。
数えきれないほどの犬種を管理し、その個体数を把握することが、畜犬登録の目的です。
登録されている犬は、数世代前までさかのぼって記載され、どのような系統、遺伝かがわかるようになっています。
これは、いわば犬の修正届、戸籍謄本と言えるでしょう。
また、好き勝手な繁殖によって、純血種が衰退したり、遺伝的に問題があるにもかかわらずそのような個体が増えていくことを管理するなど、種の保存の観点からも非常に重要な活動を担っています。
展覧会・競技会事業
ドッグショーや協議会を通じて、犬の本来の姿を知ってもらったり、知識を高めるなどの社会貢献を行います。
競技会では、障害物競走やボール競技など、犬も喜んで参加できるものとなっています。
災害犬育成事業
地震大国日本において、災害救助犬の育成は急務です。
先の東日本大震災でも、海外レスキュー隊が多くの災害救助犬を連れて来てくれましたよね。
その犬たちによって、助かった命、家族のもとに帰れた方々がいたことでしょう。
現在出動可能な登録犬は174頭ですが、興味深いことに、警察犬としても活躍するシェパードやラブラドールレトリーバーに次いで、雑種犬が10頭以上登録されています。
このように、犬種を問わず、適性を見出された犬は雑種であろうと訓練を受け、立派に救助犬として活躍しています。
その活動をジャパンケネルクラブは推進しています。
その他の社会貢献
高齢者介護施設やホスピスなど、犬と触れ合うことで、人々の心や日々の生活が安定することは世界的に知られており、ジャパンケネルクラブでも積極的にその活動を行っています。
また、正しい犬の飼育方法の啓もう活動や、さまざまな資格取得などを通じて、犬と人間がより良く暮らせる社会づくりに貢献しています。
愛犬の日に寄せて
日本で暮らす犬たちのために、また、それを取り巻く社会に貢献することを目的として設立されたジャパンケネルクラブ。
愛犬の日は、その歴史の原点となった日を記念して制定されました。
その愛犬の日に、私たちは何を考え、どう向き合うべきなのでしょうか。
堅苦しく書いてしまいましたが、難しいことではありません。
今、目の前にいる愛犬の健康や、取り巻く環境について、いつもより少しだけ時間をとる日にすればよいと私は思います。
いつもの散歩でのマナーは正解だろうか、しつけはちゃんとできているだろうか、犬の健康に気を使っているだろうか、そこから始めればよいのです。
もう少し踏み込むならば、万が一災害に見舞われた時、どのように対処できるか、保護を必要とする犬たちのために何かできることがないか、人間の力になる盲導犬や警察犬の活動を少しでも理解しようとするのも意義深いですね。
そういったことの「きっかけ」になれたとしたら、愛犬の日制定時の願いが実を結ぶことになるのではないでしょうか。
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