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犬にダニがついた時の症状と駆除方法・予防

マダニによる被害は、ここ数年で人間にも及んでおり、高齢者の中には死亡してしまうケースもあり、社会問題になっています。

毎日お風呂に入ることのできる人間でもマダニに噛まれてしまうということは、犬の場合は気づかないうちに被害が大きくなるケースもあるのです。

今回は、マダニの駆除方法、予防についてお伝えします。

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マダニのことを知ろう

マダニは、幼虫ダニのころは体長1mmほどで、動物の血液を餌に成長していきます。
満腹になるまで吸血した後落下し、脱皮しながらまた違う動物を見つけて吸血します。

マダニは、動物が動く際に発する振動や、吐く息(二酸化炭素)に反応して吸血する動物につきます。
吸血する際には、針状の口で動物の皮膚を裂き、そこへ鉤状の歯を食い込ませてがっちり固定します。
その際、セメント状の物質が唾液とともに注入されることで、より強固に皮膚に食いつくことができます。

成虫マダニは、最大で5mlの血液を吸い、それだけではなく、吸血する際にさまざまなウイルスや病原菌、寄生虫をその動物に移してしまうこともあります。

マダニが引き起こす病気や被害

直接的な被害としては、貧血が挙げられます。

一匹だけなら被害も少ないでしょうが、気づかないうちに多くのマダニがついてしまっていることがあります。

たくさんのマダニに吸血されたら、慢性的に血液を失い続けていることになりますから、犬にとっては非常に苦しいことですね。

また、マダニの唾液はアレルゲンになり、強いかゆみを引きこします。
すると、その部分をかきむしったりして、酷い皮膚トラブルに発展することも多く見られます。

また、マダニの種類によっては毒性物質を持っているものがいて、その毒によって麻痺などの神経障害を引き起こすこともあります。

どんな症状が出るの?

次に、マダニが媒介する病気の症状ですが、主に食欲不振、元気がなくなる、発熱などがあり、中にはけいれんを引き起こしたり、不妊や流産などの要因となるものもあります。

バベシア症といわれるものは、重篤な場合は死に至ります。

注意すべきは、人間と犬とでは症状に違いがあるということです。

犬にはさほど重篤な症状が出ないものでも、人間には命にかかわる場合もあり、またその逆のケースもあります。

マダニに噛まれてから様子がおかしい場合は、素人判断をせずに獣医さんに相談しましょう。

マダニを見つけたらどうしたらいいの?

血を吸って膨れたマダニは、犬を撫でているだけで手に触れるので、発見は容易です。
ですが、見つけたからといって爪などで無理に引きはがすことはしてはいけません。

マダニは吸血する際に、非常に強く皮膚に食いついています。
無理に引きはがすことで、皮膚の側にマダニの一部が残ってしまう場合が多いです。

それが原因で、ひどく化膿してしまったり、皮膚トラブルの要因になりますので、専用のピンセットを用いるか、動物病院で除去してもらいましょう。

また、爪などでつぶしてしまうと、その時付着した菌が、人間に感染してしまうこともありますので、つぶしてしまった場合は手洗いを徹底しましょう。

愛犬を守るためにはどうしたらいいの?

マダニは、草むらのある場所にならどこでも存在しています。

ですので、外に出る以上、100%遭遇しないことは不可能です。
洋服を着せても、完全には防げませんし、ハーブなどのダニ除けも、気休め程度と考えるべきです。

市販の薬を使用することも良いですが、あくまで効き目としてはそんなに持続しません。
犬のためを思えば、やはり動物病院で処方される薬を用いるのが安心です。

獣医さんで処方されるフロントラインは、Amazonや楽天でも購入することができます。
1回目は病院で処方してもらい、2回目以降は自分で購入するという方も多いみたいですね。

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薬と環境の整備

薬を処方してもらっても、環境が改善されていなければ、いずれまたノミやダニが付着してしまいます。
そのため、薬の投与と同時に犬の暮らす環境を見直すことも必要です。

冬場でもマダニの被害は報告されていますので、寝床やお気に入りの毛布、ぬいぐるみなどはいつも清潔にしておきたいですね。

洗濯する場合は、60℃以上の熱湯で10分~20分ほど念入りに洗いましょう。

太陽光でマダニの卵などはある程度駆除できますので、普段から直射日光にあてておくのも良いですね。

お気に入りのものであっても、ダニの付着がひどかったものは処分しましょう。

マダニの被害は人間が思う以上に、犬たちにとっては苦しいものです。

ワクチンなどを打つだけでなく、動物病院で月に一度、定期的に駆除薬の投与を受けることが理想です。

それと同時に、犬が生活する場所を見直すことが愛犬をマダニの被害から守る第一歩といえるでしょう。

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