ドッグフードと手作りご飯、どっちがいい?
その昔、ドッグフードが誕生するまでは、犬のエサとして、人間の食べ残しなどを与えていました。
私の実家で暮らしていた犬も、祖母がご飯の残り物に野菜や魚を煮たものをかけて与えていました。
なので「犬はなんでも食べる」「味噌汁かけて何が悪い」「昔はドッグフードなんてなかった」とおっしゃる方もいます。
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昔の犬は人間の残り物を食べていた
もちろん、その通りなのですが、その分、犬たちは短命だったのではないでしょうか。
また、昔は純血種を飼っているお宅は少なく、ほとんどが捨て犬などの雑種だったように思います。
雑種が強いと言われる理由として、多種多様な遺伝子を受け継いできているという点があります。
純血種や、今現在愛玩犬として流通している犬たちは、人間の手によって改良されています。
例えば、トイプードルの場合で言うと、小さいサイズの親犬同士をかけ合わせて、ティーカップという小さいサイズのプードルが出てきています。
それは、見た目の改良に傾き過ぎていて、遺伝する疾患などが蓄積されてしまうという悪い面も報告されています。全てとは言えませんが、改良された犬は比較的短命とも言われています。
手作り食のブーム
そういったことも含めて、昔の犬たちは少々雑な食事であっても、耐えることのできる体を持っていたのではないでしょうか。
その後、便利なドッグフードが表れ、それが主流になってくると、今度は手作りご食をすすめる流れが出てきました。
確かに、新鮮な食材で作れますし、材料が分かっているというのは安心ですよね。
それと、ちょっと意地悪な見方かもしれませんが、手作り食を作る素敵な飼い主、といったイメージから、手作り食に励んだ飼い主もいたかもしれません。
実際、手作り食がネットなどで発信され始めの頃は、猫ブロガーさんや犬ブロガーさんの多くがそれをネット上にアップしていました。一時は論争に発展した時期もあり、手作り派VSドッグフード派といったバトルが繰り広げられたものです。
栄養バランス・栄養価を考える
では、実際どうなのでしょうか。
私がこれまで調べた範囲でいえば、手作りご食は有意義な面があるものの、かなり難易度が高いということでしょうか。
ドッグフードに関しては、品質を見誤らなければ、犬にとって最適であると言えるということだと思います。
手作り食を実践している人で、どれだけの人が栄養価に気を配っているでしょうか。
ビタミンが摂れる、食物繊維が摂れる、といいますが、そもそも人間でも野菜を「加熱」してしまったら多くのビタミンは失われてしまいます。また、必要な量を摂取しようと思うと、かなり大変です。
しかも、偏ることなく万遍なく・・・となれば、食事で摂取することは、もはや不可能に近いと言わざるを得ません。
人間もサプリメントなどで補給することは現代においてごく普通のことですよね。
犬は野菜の毒素を解毒できない
さらに、手作り食によく使われる野菜ですが、考えて使わないと犬にとって良くない場合があります。
実は野菜には自分を守るための「毒素」があり、人間はそれを解毒できるが、犬にはできないといったこともあります。
野菜を多くとると、尿はアルカリに傾きます。これは尿路結石の要因のひとつですし、茹でることで回避できると言われますが、そもそも加熱した時点で多くのビタミンは壊れてしまいます。
そうなると、もはや野菜を加えるのは見た目の問題、彩の問題でしかなくなってしまいます。
野生の狼なども、野菜を食べていないわけではありません。しかしそれは、獲物である草食動物の内臓などを食べることで、自然とミネラルやビタミンを摂取できているのですね。
新鮮な肉を使ったレシピはコストがかかる
ドッグフードはインスタント食品のようで嫌だと思う方もいます。
それならば、新鮮な肉を使用してはどうでしょう。新鮮な牛肉以外は加熱の必要がありますが、ミンチ状、あるいは角切りなど、愛犬に適したサイズにして茹で、それをいつものフードに混ぜてみてはいかがでしょうか?
しかし、完全手作りにした場合、必要なたんぱく質を補給させるために、どれだけの量が必要なのでしょう。
体重20キロの犬に対して、十分な量はなんと50gです。肉の量ではなくタンパク質の量です。この量を摂取するためには、牛肉だと300g必要となり、スーパーで買おうと思ったら軽く700~800円となります。
良質なドッグフードとの併用
ここまで考えて手作り食を維持できるでしょうか?
必要な栄養素を無視することは、犬のことを考えていません。
飼い主の自己満足で手作りにこだわっているケースもあるのではないでしょうか。
ネット上にたくさんある手作りレシピの中には、驚くようなものも存在します。
手作り食は場合によっては非常に有益な場合もあるでしょう。
アレルギーが治まったという話もあります。
ですが、それはもともと食べさせていたドッグフードの選択が間違っていたということもありますし、その辺りは確証はないとも言われています。
栄養素が不十分な手作りご食にこだわるよりも、安全が確立された良質なドッグフードを与える方が、むしろ安心かもしれません。
「何が何でも手作り食」というこだわりは捨て、質の高いフードにプラスするくらいの気持ちでやってみてはどうでしょうか。
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手作りご飯にこだわる飼い主さんの多くは、愛犬への愛情溢れる方だと思います。
健康を考えて長生きして欲しいという願いから、頑張っておられる方もいらっしゃるでしょう。
ただ、栄養価のことを考えると細かな配慮が必要ですし、全てを満たすのはなかなか難しいところです。
そこで、良質なドッグフードをベースに、手作りご飯を併用するという飼い主さんも増えてきています。
粗悪なドッグフードはもっての他ですが、最近では品質改良も進み、完全無添加で安心して与えることのできる製品もたくさんあります。この機会に、今食べているご飯を見直してみてはいかがでしょうか。
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