プロプランの原材料・成分と口コミ評判
ピュリナワンについてこちらでお伝えしましたが、今回はそのさらに上位モデルとされる「プロプラン」をご紹介します。
黒いシックなパッケージからも、ピュリナの最高峰ドッグフードという意気込みが伝わりますよね。
実際にどのような製品なのかみていきましょう。
専門家のもとで開発されたドッグフード
いつまでも一緒に、というコンセプトのもと、長生き研究なども行って誕生したのプロプラン。
栄養や繁殖、嗜好性などの基礎研究はもちろん、アレルギーや肥満などもペットの栄養士や行動学者などと力を合わせて開発されたドッグフードです。
アメリカでのドッグショーでは多くのプロプランを与えられた犬が上位入賞を果たし、ショーの世界で重要となる骨格や毛艶など、健康プラスアルファの部分にも高い評価を得ているようです。
原産はオーストラリアですが、一部商品はフランスです。
アレルギー対策は?
製造方法や原材料、成分についてみていきましょう。
超小型犬・小型犬 成犬用(チキン)<原材料>
チキン、小麦、動物性油脂、大豆ミール、ツナミール、シリアルブラン、米、ビートパルプ、大麦、チコリ、小麦グルテン、魚油、ミックスエキストラクト、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、E、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、B12、コリン、K、ビオチン、C)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール)
<成分>
たんぱく質 24%以上、脂質 15%以上、粗繊維 4%以下、灰分 10%以下、水分 12%以下
生肉直練(なまにくじかねり)製法
原材料に使用されている動物性たんぱく源は、新鮮な生肉を使用しています。
生肉を使用しているドッグフードは他にもありますが、公式サイトによると、世界で初めて生肉を使用したのはプロプランなのだそうです。
残念ながらヒューマングレードの保証はありませんが、厳しい品質基準をクリアしたものだけを使用しているとのことで、たんぱく源の品質は高いとみてよいでしょう。
穀物の量が多い
小麦、大豆の使用があり、アレルギー対策はなされていません。
それ以外にも、米、小麦グルテン、ブラン、大麦などの穀物類が使用されています。
大麦、米、ブラン類はまだ良いとしても、全てを足すと結構な量になります。
ブランや大麦などはミネラルも豊富ですから一概に悪いとは言えませんが、栄養目的であるならば小麦グルテンなどは必要とは思えません。
ミックスエクストラクトとは
ミックスエクストラクトは聞き慣れない言葉ですが、公式サイトによると、理想的な栄養摂取が出来るような滋養成分とのことで、香料等の添加物ではないとのことですが、答えになっていないように思います。
悪い成分ではないと思われますが、知りたいことがまったく得られない答えです。
プレバイオティクスが配合?
プロプランの製品紹介を見てみると、プレバイオティクスで腸内環境の維持、とありますが、原材料を見るとどれがプレバイオティクスに当たるのかわかりません。
プレバイオティクスというのは、乳酸菌などのプロバイオティクスを活性化させる役割のある成分で、オリゴ糖や食物繊維などが挙げられます。
当てはまる原材料と言えば、ビートパルプが挙げられますが、もう少しわかりやすい説明がほしいですね。
ビートパルプは多すぎるとかえっておなかの調子を悪くすることもあるので注意が必要です。
必須脂肪酸のバランスが悪い
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸との割合がおよそ7:1ということで、他のドッグフードと比べてもオメガ3脂肪酸が少なすぎます。
必須脂肪酸は大切な成分ですが、双方のバランスが取れないとかえって体の調子を崩す要因となります。
ドッグフードにおいては5:1程度、理想的なバランスとしては3:1から2:1で、オメガ3脂肪酸が出来るだけ多い方が良いでしょう。
合成保存料の使用について
よくある質問の中で、合成保存料について「製造過程では使用していない」と書かれています。
原材料表記の原則として、「製造過程で添加したもの」については必ず表記しなければならないというルールがあります。
しかし、原材料の時点、それ以前に使用されたものについては書く必要はありません。これがいわゆるキャリーオーバーです。
あえて製造過程では使用していないと書いていることで、かえって原材料の品質を把握していないと言っているようにも聞こえます。
しっかり自社で原材料まで管理しているメーカーでは、原材料の生産状況、飼育環境まで公開していますから、そうでないプロプランは不安が残ります。
このように、原材料と成分分析においては、素晴らしいとは言い難い内容です。
ピュリナワンなどと比べると、使用されている穀物の中身や肉類がグレードアップした感じはありますが、それでも優秀とは言い難いですね。
購入者の口コミ・レビュー
リニューアルしており、口コミが過去のものと混ざっているところもありましたが、おおむね好評のようです。
ただ、「赤い粒が混じっている」とか、「キャットフードのような違う粒が入っている」という口コミがいくつかあったのが気になりました。
便についても、軟便が続いた、治らなかった、ニオイがきつくなったというものもあるため、様子を見て与えた方が良さそうですね。
もう2年くらい愛犬に与えていますが、特に病気もトラブルもなく好調です。
食べむらがあったのですが、こちらに変えてからはよく食べてくれるようになりました。
価格と購入方法
価格帯は非常に開きがあって、2.5キロの袋の場合、1kgあたり約1,000円、12キロ袋の場合は700円程度です。
ネット通販でも容易に手に入りますが、正規品でないものもあるようですので見極めて購入するようにしましょう。
古い口コミですが、安いお店を見つけたと思ったら正規品ではなかった、という声もありました。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
原材料は、正直ピュリナワンに毛が生えた程度と言わざるを得ません。
生肉を使用したり、穀物も厳選?しているといった変化は良いですが、それ以外にさほどグレードアップした印象はありません。
それでいて、価格は結構上がっています。
製品の特長は大切ですが、飼い主さんたちは原材料の状態や製造過程などにも非常に関心が高いのですから、世界的な企業であればもう少しそのあたりを充実させてもらいたいものです。
以上のことから、評価は☆2.5です。
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