Dr.ケアワンの原材料・成分と口コミ評判
数あるドッグフードですが、獣医師が推奨している、というものはあっても、獣医師が監修に全面的に携わっているものは実はそんなに多くありません。
フード選択に悩む飼い主さんの中には、どんなに人気のあるフードでも「それについて獣医師さんの見解はどうなっているの?」と思っている方もいらっしゃると思います。
今回ご紹介する「Dr.ケアワン」は、慶應義塾大学訪問教授、北里大学非常勤講師で、自らも動物病院で院長を務める獣医師の監修のもとに開発されたドッグフードです。
獣医学に基づく根拠をしっかりと押さえたこのフード、気になりますよね。
では、中身を詳しく見ていきましょう。
獣医師監修のドッグフード
Dr.ケアワンは、元気で長生きしてほしい、ただそれだけを念頭に開発されています。
長生きしても、健康でなければ犬の生活の質はよくありません。
犬らしく、元気に生きてほしい、そのためには食生活が非常に重要ということを前面に打ち出したドッグフードです。
監修に携わった桜井富士郎先生は、ご自身でもドッグフードを開発、販売なさっています。
著書も多数あり、獣医学だけでなく、ペットフードに関する著書もあります。
長年の研究や実際の獣医師としての経験を詰め込んだフードなのですね。
ドクターケアワンはどんなフードなの?
Dr.ケアワン主原料はチキン(国産)
鹿児島県産の新鮮な鶏肉が主原料となっています。
Dr.ケアワンは、ミールや乾燥肉を取り入れないことを明言しています。
もちろん、一概にミールは否定せず、中身を公開していないものなど「良くないものを使用している可能性がある」という立場をとっています。
ミールは栄養吸収面などでメリットもありますが、全貌がわかりようがないため敢えて使わない、そういった姿勢なのだと推察できます。
穀物の使用あり
玄米、大麦、黒米、赤米の使用があります。
トウモロコシ、小麦、大豆の使用はありませんが、量としては少なくありません。
Dr.ケアワンでは、従来言われている「犬は穀物の消化が得意ではない」という認識に対し、「人間と共に生活する過程で、穀物を消化するアミラーゼ活性が28倍になっている」とする、2013年の科学誌ネイチャーの論文を根拠にしています。
また、ミネラル類や繊維質など、有用な成分を摂取できる点でも、良質な穀物を厳選して配合するのは悪いこととは言えません。
そのうえで、穀物アレルギーがある犬は注意するように、としっかり明記しています。
ただ、アレルギーだけではなく、穀物には糖質の問題もあるため、その量には注意したいですね。
アカナなどでは、その穀物がいくら配合されているのか%で明記されています。
低糖質フードが良い飼い主さんも多いですから、そのあたり改良していただけるとなお良いですね。
たんぱく質量が適切
年をとっても食事の量が減っても、犬にとって、たんぱく質は重要です。
ですが、あまりに高過ぎるたんぱく質量は、その代謝時に腎臓や肝臓などに負担となる場合があります。
海外の35%を超えるようなたんぱく質を含むドッグフードは、その品質にかかわらず、犬に合わなかった、という口コミが多々見られるのも事実です。
少な過ぎるたんぱく質や、質の悪いたんぱく質は論外ですが、高過ぎるたんぱく質量も全ての犬に良い、ということではありません。
サイト上でどの程度たんぱく質が配合されているのか、成分分析がないため分からないのが残念ですが、サイトの記述を見る限り、およそ24%~28%程度ではないかと推測されます。
合成の酸化防止剤は不使用
BHA、BHT、エトキシキンなど安全性に疑問のあるとされる合成の酸化防止剤は不使用です。
素材の持つ、アントシアニンやポリフェノール、ビタミンE、Cなどで抗酸化作用を期待していますが、実際のところ、酸化防止がきちんとなされているのかな、という疑問も残ります。
酸化が招く品質低下の弊害は深刻で、食品添加物の比ではありません。
確認したところ、Dr.ケアワンは、1つひとつが800gと少量パックになっており、かつ、アルミパウチを採用し、開封後もジッパーがついているため密封に近い状態にできます。
また、1ヶ月以内での消費を呼び掛けており、大幅な品質低下の心配はないようですね。
気になる方は、食品用の脱酸素剤などを併用しても良いでしょう。
健康な関節を保つためにグルコサミン、コンドロイチン配合
健康な足腰は犬にとって大切な要素です。
よく食べ、よく運動していればある程度は保たれますが、それでも加齢による衰えは免れません。
最近の飼育事情と照らし合わせてみても、なかなか運動もできず、固い床の上で暮らさざるをえない状況では、ある程度の補強は必要と感じますね。
カニやサーモンなどを由来とする、人間用のグルコサミン、コンドロイチンを十分に配合している点は心強いですね。
気になる点
原材料・成分分析がよくわからない
公式サイトには、使用されている原材料が挙げられていますが、成分分析等は見当たりません。
素人が見てもわからない、と言われればそれまでですが、参考になる部分も多くありますし、フードを変える際に獣医師に見て判断してもらう人もいますから、やはりしっかり公表していただいた方が親切ですね。
比較が少し乱暴
あなたならどちらを選ぶ?と題し、一般的なフードと国産無添加フードを比べている表がありますが、これは少し乱暴だと思います。
物事にはメリットデメリットがあり、一概にデメリットだけ、とは言い切れません。
無添加にもデメリットはありますし、添加物にもメリットがあることは認識すべきです。
主原料の肉について
主原料のチキンは、栄養価から見ても優れていますし、安価ですから価格を抑えるメリットもあります。
ですが、だからといって海外の5つ星フードもチキンばかり使用している、と持ってくるのは違うように思います。
チキンはアレルギーを示す犬も多くいますし、アレルギーとまではいかずとも、涙やけなどを起こしてしまう犬もいます。
また、馬肉などのフードは評価されていないとする文言がありますが、これは海外では馬肉を食べる習慣が少ないことも一因であり、そういったことを加味しないで判断するのは勇み足です。
購入者の口コミ・レビュー
公式サイト以外での取り扱いがまだないため、口コミは少ないです。
(Amazon・楽天では販売されていません。)
年齢を重ねて、食が細くなった犬や足腰に不安の残る犬などには非常に期待されているようですね。
実際に原材料を見ても、高齢の犬にも安心して与えられる内容となっているので、特に10歳を超えた高齢犬の飼い主さんには、非常に期待できるドッグフードなのではないでしょうか。
公式サイトの口コミを見てみる
国産で安心できるフードを探していたところドクターケアワンの存在を知りました。
老犬で固いフードが食べられないので、ふやかしたものを手作り食にトッピングして与えています。
価格と購入方法
800gが1パックですが、通常価格で3,000円となっています。
単品購入だと少し高い印象です。
ですが初回限定34%OFFの1,980円でのお試しもあり、定期コースで購入すると、そのまとめ買いの数によって、割引があります。
多頭飼いの方などに便利な3袋まとめ買い定期コースだと、単品購入で9,000円のところ、7,650円とかなり安く購入できます。
また、返金保証も30日ついていますので、実際食べてくれなかったとしても経済的な負担は実質ゼロです。
お試しサンプルはありませせんが、たっぷり食べて合わなければ返品できる!という返金保証制度があるのは安心ですね。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
Dr.ケアワンは、獣医学の専門家やフードの専門家が監修した、根拠の明確なフードのひとつです。
少なくとも、食いつきや見た目にこだわった「売れればよい」というフードとは確実に一線を画していますね。
原材料についても、穀物の使用はあるものの、ほとんどの原材料はその配合の根拠が納得できるものとなっています。
また、製造工場も、HACCAPの認定工場であり、人間が食べても差し支えないものに仕上がっています。
価格がネックというのは事実だろうと思いますが、まずは実感していただくために、お試しも兼ねて30日与えてみるというのも良いのではないでしょうか?
それまで食べていたドッグフードにもよりますが、おなかの調子などは結構早い段階で変化がありますので、30日与えてからこのフードが高いのかどうかを判断しても良いですね。
以上の点から、総合評価は☆3.5です。
十分期待できるフードではないでしょうか。
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