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ドッグフードの原材料の大麦は犬によくないの?

犬にとって、アレルギーを誘発する可能性の高い小麦は、できるだけ摂取を控えることが望ましいことをこれまでもお伝えしてきました。

ドッグフードも、そういったことから穀物類自体を使用しないものが増えてきました。
しかし、小麦以外の大麦、オーツ麦といったものは、健康に気を遣うドッグフードメーカーでも使用しているケースがあります。

今回は、ドッグフードに使用される大麦について調べました。

大麦と小麦の違いについて

小麦が良くないとされる一番の原因は、小麦に含まれる「グルテン」という成分にあります。

これはパンなどを膨らませるために必要な成分ですが、アレルギーの要因になり得ます。

大麦には、このグルテンが含まれておらず、パンや麺類は大麦が使用されることは通常ありません。

大麦はでんぷん作物とも言えるため、お米に近いものと考えて良いです。
そのため、麦ごはんに使用されるのは小麦ではなく大麦です。

大麦の栄養成分と効果について

大麦は、食物繊維が小麦より多く、カルシウムや鉄分、ビタミンB1などがやや多く含まれています。

また、水分を良く吸収するため、小麦やトウモロコシに比べると比較的消化器官にも優しく、また血糖値を上昇させる力も緩やかなので、肥満の心配も大きくはありません。

大麦に含まれる水溶性食物繊維は、血中コレステロール値や血糖値の上昇抑制に効果があります。

メリット・デメリット

プレミアムドッグフードと呼ばれるものの中にも、大麦を使用したドッグフードは結構あります。

これは、穀物が犬に与える影響と、大麦から摂取できる栄養素を比較して計算されて使用されています。
いわゆる、かさ増しといった意味合いではないでしょう。

小麦やトウモロコシに比べて、アレルギーの心配も低いため、犬の体に負担を与えないよう加工されて最小限度に配合されているものであれば、むしろ栄養価のメリットを選択しても良いでしょう。

食物繊維がバランスよく含まれていますので、便秘気味な犬の腸内改善の効果も期待できるでしょう。

ミネラルや食物繊維の摂取

穀物に関しては、ミネラルや食物繊維など犬にとって良い成分も含まれています。

小麦やトウモロコシのように、デメリットが大きいものについてはよく考える必要がありますが、玄米、大麦などに関しては、その量や犬のアレルギーなどに心配がない場合は悪い食物ではありません。

ただ、たんぱく質や脂肪などと違って「絶対に摂取すべきもの」ではありませんので、原材料の上位に表示されている場合、原産地が不明など心配のあるドッグフードについては、再考の余地があるといえます。

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