犬の無駄吠えの原因や対策!しつけと直し方
犬を飼う時、気にしなければならないことがいくつかあります。
その中でも大きな問題は、住環境ではないでしょうか。
海外の田舎のように、広大な敷地であれば問題ありませんが、日本の住宅地で飼う場合、気になるのは「犬の鳴き声」でしょう。
来客時に少し吠える程度ならば許容されても、吠え続けるような場合は、タダの迷惑犬、迷惑飼い主でしかありません。
かといって、無駄吠えをやめさせるのは難しい…。
今回は、犬の無駄吠えについて、その原因や対処法などをご紹介します。
無駄吠えをする原因
要求を通すため
いわゆる、子どもが買って欲しいものを買ってもらえずに公衆の面前で泣きわめく、あの状態です。
犬は賢いですから、飼い主が根負けしていうことを聞いてくれることを経験から学びます。
一概には言えませんが、要求を通すために吠え散らかすことが多いです。
不安感や恐怖感
甘えるような鳴き声や、時として悲鳴かと思うような鳴き声をあげ続けることがあります。
これは、留守番などで飼い主と離れる不安感、屋外で長時間つながれる、雷などの恐怖感などが要因です。
縄張り意識
室内犬に多く見られますが、自分の視界が縄張りになってしまい、見える範囲に知らない人がいるだけで縄張りを侵害されたと主張することがあります。
ぬいぐるみなどが原因になることもあります。
病気やケガによるもの
言葉を話せない犬は、吠えることでしか訴えることが出来ません。
体のどこかに我慢を超えた不調が生じている場合や、傷みが激しい場合、また、認知症などでも無駄吠えが起こります。
対処法は?
では、無駄吠えをやめさせる方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
コマンドによるしつけ
フォーマットトレーニングと呼ばれるしつけの方法です。
日常の生活において、たとえば食事の前に「おすわりや待て」をさせる人は多いでしょう。
それを、他の場面にも活用し、犬の気持ちを「初期化」することでしつけを行います。
散歩に行く前や遊びを始めるとき、マッサージを行う時、犬と触れ合う時には必ず行うことで、決められたコマンドにより犬の気持ちが切り替わります。
無駄吠えを始めても、コマンドを発するとピタッと治まるようになれば大成功です。
根気のいる方法ですが、実は「犬の気を切り替える」意味で、もっとも安全且つ犬と飼い主の健全な関係に効果的な方法です。
わがままを見極める
我慢強い犬ならば別ですが、たとえば食餌をもらっていないなど、不満と感じても仕方ない状況と、犬のわがままとをしっかり見極める必要があります。
かわいそうという気持ちだけで接すると、それはただの甘やかしで、犬をつけあがらせるだけです。
犬は「吠えれば要求が通る」と思うようになり、無駄吠え以外の問題行動のきっかけにもなってしまいます。
しつけ用グッズの利用
犬の無駄吠えをやめさせる、というよりは問題行動全般に対処するグッズが販売されています。
散歩中のジェントルリードや、首輪に装着して、問題行動を起こした時に微弱な振動を与えて驚かせ、やめさせるといったものもあります。
訓練やしつけでうまくいかない場合は、最後の手段で使用してみるのも良いかもしれません。
無駄吠え防止グッズを使用するにあたって
いろいろなグッズがありますが、無駄吠えをし始めた時に振動を与えてやめさせる、というものがいくつか販売されています。
これらについては、賛否があるのは事実です。
中には虐待であるという方もいます。
確かに、強い刺激を与えて言うことを聞かせるというのはいいとは言えません。
しかし、興奮状態になっている犬を正気に戻す、落ち着かせるためには、「刺激を与える」ことも必要ですし有効です。
世界的ドッグトレーナーとして有名なシーザー・ミラン氏も、犬の脇腹に軽く刺激を与えて正気に戻すという手法をとっていますし、それでもダメな場合は、振動を与えるチョーカーを使用しています(実際にその場面はナショジオチャンネルで放映されています)。
大切なのは、使用すること自体ではなく、使用するのであればタイミングなどしっかりと見極め、また、犬が怯えるような場合は使用をやめるなど、使い方を間違えないことです。
犬と飼い主の主従関係を見直す
無駄吠えを止めさせることができる原因が分からない場合、それを直すのは簡単ではないかもしれません。
まずは、主従関係を見直すところから始め、ある程度時間をかけましょう。
うまくいかない場合は、無駄吠え防止グッズを使用してみるのも良いでしょう。
その際には、使用上の注意をしっかり把握し、飼い犬の状態を見ながらにしてくださいね。
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