スタイルズの原材料・成分と口コミ評判
みなさんはどのくらいの犬種をご存知でしょうか。
大きさも見た目も様々の犬たちですが、ドッグフードも犬種別というものが存在します。
今回はその中から国産の犬種別ドッグフード「スタイルズ」を紹介します。
犬種別にこだわるその意味などをふまえて調査しました。
日本で多く飼育される犬のためのドッグフード
犬は骨格も違えば運動量なども大きく違います。
その点に着目し、より合ったフードを提供したいということから生まれたのが「スタイルズ」です。
現在日本国内で多く飼育されているチワワ、ミニチュアダックス、トイプードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、ポメラニアンの6犬種について販売されており、それぞれライフステージ別も用意されています。
それぞれの犬種の特徴に重点を置いて、気になるところをサポートする成分を配合し、その犬に合ったフードとして販売されています。
犬種別に分ける意味はあるの?
6犬種用がありますが、チワワ用の原材料・成分についてみていきましょう。
チワワ<原材料>
肉類(チキン等)、糖類、豆類、でん粉類、穀類、油脂類、ミルクカルシウム、イソマルトオリゴ糖、デキストリン、グルコサミン(カニ由来)、緑茶粉末、種実類(ごま等)、サメ軟骨抽出物(コンドロイチンを含む)、ビタミン類(A、D、E、B1、B2、B6、B12、C、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン)、ミネラル類(リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸鉄、炭酸亜鉛、硫酸銅、炭酸マンガン、ヨウ素酸カルシウム)、アミノ酸類(メチオニン)、増粘安定剤(グリセリン)、品質保持剤(プロピレングリコール)、保存料(ソルビン酸カリウム)、pH調整剤、酸化防止剤(エリソルビン酸ナトリウム、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
<成分>
犬種別でそれぞれ特別に配合されている成分がありますが、まずは共通する原材料を見ていきましょう。
主原料は肉
スタイルズの主原料は肉類(チキンなど)となっています。
肉がトップに来るのは良いですが、その原料がチキン「等」という部分は見過ごせません。
また、どのような状態の肉なのかもわからないのも気になりますね。
半生タイプの宿命、添加物が多い
スタイルズは半生タイプのフードであるため、製品を安定させるために様々な添加物が配合されています。
グリセリン、プロピレングリコール、ソルビン酸カリウムなどがそれにあたります。
それぞれは犬にとって害のあるものではありません(ソルビン酸カリウムは天然由来成分)が、添加物自体に過敏な犬もいますので気になる場合は注意して与えましょう。
たんぱく質量が少ない?
スタイルズは総合栄養食です。
しかし、たんぱく質量だけを見てみると、12.5%以上となっていて、保証値がAAFCOの基準を下回っています。
ただ、これはスタイルズがセミモイストフードであり、水分含有量が通常のドライフードの3倍あるという点を考慮する必要があります。
計算式は存在するのですがよくわからないため、サンライズのお客様相談室に直接確認したところ、
「総合栄養食としての基準をしっかりと満たしています。たんぱく質量はドライフード換算で計算するとおよそ30%に近い値になります」
という回答をいただきました。
犬種別に見る成分
共通原材料については、「類」という表記が多く、非常にあいまいなものとなっています。
では、犬種別に配合された成分を見てみます。
体重管理にリンゴ繊維?!
ミニチュアダックスはたしかに太りやすいと言われます。
スタイルズではそのためにリンゴ繊維を配合していますが、便通改善は期待できても体重管理に役立つとは言えません。
むしろ穀物や糖質を控えるべきです。
骨の健康にカルシウム
チワワの骨格のためにミルクカルシウム配合とありますが、カルシウムが必要なのはチワワだけではありません。
どのドッグフードも、カルシウムとリンのバランスを考えてあるのが「当たり前」であるので、こちらもそんなに他より優れているとは言えません。
被毛や目の健康に必要な栄養素
被毛の気になるポメラニアンにヒアルロン酸が配合されています。
被毛のケアは全ての犬に必要です。
また、被毛のケアに一番重要と言えるのはたんぱく質や亜鉛であり、そちらの質を上げる、吸収率を高めるほうが効果的といえます。
これ以外に、目の健康が気になるトイプードルにはアントシアニン、しかしなぜかシーズーの目にはマリーゴールド、ヨークシャーテリアの被毛にはフィッシュコラーゲンという説明がありますが、どうせならすべてを配合するほうが効率的だと思うのですが、犬種別にする意味があるのでしょうか?
購入者の口コミ・レビュー
小型犬に特化したフードであるため、粒が小さく丸呑みしてしまう、早食いになるという声がありました。
食いつきは良いようで、ドライフードが苦手な犬には好評です。
ただ、飼い主さんの中にはやはり原材料に疑問を持たれている方もいて、それでも他のフードを食べないから仕方なく与えている、おすすめではないとはっきり書かれている方もいました。
急激に太った、という口コミも見られるのが心配です。
フードの臭いがきついという声もありますが、これはセミモイストフード独特の臭いもあるのでしょうね。
初めて犬を飼うので、なんとなく犬種別に分かれているスタイルズを購入しました。
半生タイプなので食いつきはいいですが、その後ドライフードに切り替えようと思ったけれど食べてくれないという悩みがあります。
価格と購入方法
大手ホームセンターやドラッグストアなどの取り扱いのほか、ネット販売店で購入できます。
店舗によって価格は異なりますが、600gあたり600円弱、1.2kgあたり900円程度となっています。
ただ、ペットフード専門店以外でも取り扱われているため、保管方法が心配ですから、管理のしっかりしている店舗で購入しましょう。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
犬種別フードとしての観点から見ても、特に他のフードより優れているという点は見当たらないフードです。
曖昧な原材料表記は企業としてどうなのか、と思いますし、そもそも犬種別にする意味がまったく見えません。
これは犬種別フードを売り出すメーカーにありがちな、「販路拡大」ということでしょう。
初めて犬を飼う人は、犬種別を選んでおけばとりあえず大丈夫と思う方もいます。
そういった方を取り込むための戦略と考える以外にありません。
犬種別フードはまったく意味がないといえます。
以上から、総合評価は☆1つです。
食いつきが良い以外に評価に値する点が見つかりませんでした。
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