PIYOの原材料・成分と口コミ評判
日本で製造されるドッグフードが増えてきましたが、今回はその中でも99%オーガニックという「PIYO」を取り上げます。
過去には楽天やセレクトショップなどでも取り扱いがあったようですが、2017年現在は公式サイトでの販売のみになっているようです。
オーガニックとは、有機栽培として政府が認証したものですので、その名がついているだけでも品質の高さが伺えますが、実際はどうでしょうか?
99%オーガニックのドッグフード
1967年創業の、もともとはひよこの孵化を本業とした歴史ある会社、株式会社イシイが製造販売しています。
1996年よりはじめられたオーガニックフード輸入販売で、「ヤラー」を取り扱い、その後独自商品であるPIYOの製造販売に乗り出しました。
サイトで原材料の生産者を紹介し、有機認定証明書も公開しています。
非常にオーガニックに対して強いこだわりを持っていて、それは製造過程にも当てはめられています。
ラインナップは、成犬用のメンテナンス、パピー、そして驚きのベジタリアンがあります。
ベジタリアンの犬を見たことがありませんが、それらすべて99%オーガニックです。
そんなオーガニック素材で作られたPIYOの原材料はどんなものがあるのでしょうか。
アレルギーの危険性
原材料のうち、オーガニックでないのは酸化防止の目的で使用されるローズマリー抽出物のみです。そのため、99%オーガニックとされているのですね。
PIYO メンテナンス鶏肉(鶏肉ミンチ・肝臓・心臓・砂肝)、全粒小麦、とうもろこし、ひまわりの種、ローズマリー抽出物
評価すべき点は、そのオーガニックへのこだわりです。
たしかに、ここまで徹底していれば、問題にされているキャリーオーバーの心配もありません。
その点でいえば、文句の付けどころがない原材料でしょう。
ところが、原材料そのものに目を向けた時、驚愕せざるを得ません。
全てのラインナップに小麦、トウモロコシが配合されています。これらは多くのドッグフードメーカーがアレルギー対策として排除する原材料ですが、どういう根拠から配合されているのでしょうか。
成犬用メンテナンスはたんぱく質が20%程度と低い点も非常に心配になります。
また、たんぱく源であるチキンについては、いつまでたっても有機認定証明書が見られないというお粗末さ。
ベジタリアンの犬を見たことがありませんが、動物性の原材料を一切使用していないのが「PIYO ベジタリアン」。
「肉アレルギーのワンちゃんに」とありますが、穀物アレルギーにまったく触れていないことが不可解です。
パピーではさらにアレルギーを起こしやすい原材料の大豆が含まれます。
この、アレルギー対策を一切放棄したとも感じられる原材料にはめまいを覚えるほどです。
さらに、忘れてはいけないのが栄養成分がまったく添加されていない点です。
小麦、トウモロコシ、チキンだけで必要な栄養素が本当に賄えているのでしょうか。
公式サイトにも栄養素についての分析がないため、主食として与えることすら躊躇してしまいます。
製造方法
原材料については目も当てられませんでしたが、製造方法については特筆すべき点があります。
栄養素を壊さない低温調理法が特徴で、PIYOは「オーブンベイク」で作られます。
この調理法は、大量に仕上げられない等、デメリットもありますが、海外の高品質なドッグフードなどでも用いられています。
購入者のレビュー・口コミ
販売経路が少ないため、口コミは公式サイトの購入者による動画投稿しか見つけられませんでした。
食いつきが良い、安心である、そういった声がありました。
オーガニックは間違いないので安心でしょうけれど、アレルギーの視点から見れば安心とは言えません。
また、小麦、トウモロコシ、チキンを混ぜてオーブンで焼き上げれば、どう考えても美味しいですよね。スナック菓子です。
手作りおやつのレシピでよく見かけますね。
オーガニックで余計な添加物が含まれていないという安心感から選びました。
うちの愛犬はチワワで1日に食べる量が少なくて済みますが、それでも高額なので家計を圧迫します。
もう少しお値段が安ければいいのですが・・・継続するのは少し難しい気がします。
価格と購入方法
原材料は酷評する以外になかったPIYOですが、価格はどうなっているでしょうか?
なんと1キロ当たり5,000円とかなり高価です。有機栽培とはいえ、ものすごい価格ですね。
10キロの犬の1日当たりの与える量は135gとなっていますので、約1週間で消費する計算です。
それ以上の体重の犬については、目安の表記すらないため、小型犬を対象に製造されているのかもしれません。
価格の面で考えても、中型、大型犬に与えることは非現実的と言わざるを得ません。
購入方法は公式サイトでの通信販売のみですが、50g×3袋を900円でお試しで購入できます。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
厳しいことを言うようですが、このような評価をするしかありません。
正直、オーガニック認定にどれほどの威力があるのかとすら思います。
原材料の乏しさ、栄養が足りているかどうかすらわからない状態、アレルギーへの無関心さ、これでは大手メーカーが量産している激安ドッグフードの方がまだ健康的ではないでしょうか。
しかも1kg5000円という価格はどのような根拠で設定されているのでしょう。
アピールできる点はオーガニックの素晴らしさのみで、犬の健康を本気で考えたドッグフードとはどうしても思えません。
販売窓口がどんどんなくなっているのも、原因があるのかもしれませんね。
以上のことから、PIYOは主食としては☆ひとつです。
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