ヘリテージの原材料・成分と口コミ評判
今回まとめたのは、イギリスのドッグフード、ヘリテージです。
このヘリテージ、英国王室御用達との看板があることも手伝って、日本でも非常にファンが多いドッグフードです。
しかし、残念ながら現在庫をもって日本での販売は終了となるそうです。
口コミサイトなどでも、販売終了の知らせに困っているユーザーさんも多くいるようですよ。
ヘリテージドッグフードの歴史
ヘリテージドッグフードは、1873年に設立されたギルバートソン&ペイジー社で製造されています。
すでに150年近い歴史のあるドッグフードなのですね。
厳しい英国王室の審査をクリアし、現在はチャールズ皇太子の狩猟犬が食べていることでも有名です。
製品のコンセプト
英国王室御用達ということからもわかるように、その品質管理には徹底した考え方を持っており、自社工場で「目の届く距離、最新技術で安心安全に生産する」をモットーにしています。
また、原材料についても、インドに古くから伝わる「アーユルヴェーダ」を取り入れ、多種多様なハーブを使用することでも知られます。
では、原材料を見ていきましょう。
ラインナップの中から取り上げるのは「アダルト(チキン)」です。
<原材料>
家禽(30%)、全粒粉、全粒大麦、玄米(8%)、チキンファット、全粒トウモロコシ、ビタミン・ミネラル類、亜麻仁、フラクトオリゴ糖(FOS)、ミックスハーブ(1800mg/kg)、ニュージーランド産緑イ貝エキス(200mg/kg)、ユッカ抽出物
<栄養添加物>
ビタミンA 13,500iu/kg、ビタミンD3 1350iu/kg、ビタミンE 110mg/kg、硫酸銅、五水塩 40mg/kg、硫酸鉄・一水塩 267mg/kg、ヨウ素酸カルシウム・無水 2.35mg/kg、硫酸マンガン・一水塩 145mg/kg、硫酸亜鉛・一水塩 377mg/kg、抱水アミノ酸亜鉛キレート 90mg/kg、亜セレン酸ナトリウム 4.45mg/kg、酸化防止剤(天然ミックストコフェロール)
<成分>
粗タンパク質 25% / 粗脂肪 15% / 粗繊維 2.5% / 粗灰分 6%
エネルギー / 360kcal/100g
価格を抑えるために穀物を使用?
チャールズ皇太子の犬が食べるドッグフードですから、危険なドッグフードではないといえるでしょうが、それでも気になる原材料が散見されます。
穀物類の使用
アダルトチキンの場合は、原材料の3割弱を占めるのがチキンですが、別のラインナップ、たとえばフィッシュなどは、トップが玄米です。
ヘリテージで使用されている穀物は、全粒が使用され、栄養価は高いといえます。
また、アレルゲンであるグルテンを除去したものを使用しているとのことで、配慮はされているといえます。
ヘリテージ自体も、グレインフリーのドッグフードが良いことは認めていますが、ヘリテージのドッグフードに穀物が使用されている理由として、「価格を抑える」目的であるとサイトで説明があります。
確かに1kgあたり1,000円程度で購入できる手軽さはありますが、そういった理由では、とても「なるほど」とは言えませんね。
炭水化物の多さ
きれいごとを並べない点では潔いと思えますが、炭水化物の量がかなり多くなる計算になります。
チャールズ皇太子の犬は猟犬ですから、運動量も相当なものと考えられます。
しかし、日本の狭い場所で十分な運動量が見込めない犬にとっては、肥満の原因にもなり兼ねません。
次に、これは犬にとって良いと思える原材料などを見てみましょう。
良質な脂質の選択
チキン由来の脂質、そして注目すべきは亜麻仁です。
動物性脂質だけでも良いのですが、この亜麻仁にはオメガ3脂肪酸が含まれています。
どうしてもバランス良く摂取するのが難しい必須脂肪酸ですが、このように積極的にオメガ3脂肪酸を摂取することで理想のバランスに近づけることが可能です。
緑イ貝
一部のドッグフード、特にオーストラリアやニュージーランド原産のドッグフードには高確率で含まれている緑イ貝。
古くからこの貝を食べる習慣を持つ人が多いため、その効果効能が良く知られているのでしょう。
グルコサミン、コンドロイチン硫酸、DHA、EPAなどを豊富に含み、関節の健康維持、すり減った軟骨の修復などに非常に重要な成分です。
さらに、非常に強力な抗酸化作用も持っています。サプリメントなどでも販売されていますが、日々の食事にバランスよく含まれるドッグフードで摂取するのが良い方法です。
購入者のレビュー・口コミ
一定のファンがいるドッグフードではありますが、気になる口コミが目立ちます。
Amazonなど、実際に購入した人の口コミを見てみると「目やに、涙やけが出始めた」「食べてくれない」といったものがあります。
食いつきに関しては、犬にも好みがあるため一概には言えませんが、独特のにおいがあるようですね。
また、下痢をおこしたというものもあり、心配になりますね。
販売終了が決定しているので、今後新たに購入を検討することはないかもしれませんが、原材料など似通っているタイプのものの判断基準にはなるかもしれません。
今までどんなドライフードでも抵抗なく食べてくれる愛犬でしたが、こちらのフードは食いつきが悪く、2kgを全て食べ切る前に友人に譲りました。友人の犬は問題なく食べてくれたようなので、全ての犬に該当する訳ではないかと思いますが…。
総評
原材料
製造管理
購入のしやすさ
企業の信頼性
日本での販売が終了になるものであり、評価は難しいのですが、企業としては信頼できるといえます。
しかし、穀物類不使用が本来良いといいながら、価格を抑えるために使用しているといった点は疑問に感じてしまいますよね。
亜麻仁や緑イ貝など、良い原材料をしっかりと配合するなどメリットもありますが、日本での販売が終了するということは、なかなか日本での販路が確立できなかったのかもしれませんね。
以上のことから、総合評価は☆3つとします。
愛犬の健康を考える上で、犬に不適切な原材料や、健康被害のリスクがある添加物を含んだドッグフードは避けたいところですよね。
ヘリテージは製造管理においては評価に値しますが、穀物を使用している理由などを考えると首をかしげてしまう部分もあります。少しばかり価格はアップしますが、安心して与えることのできる質の高いフードはたくさんあります。
当サイトでは、さまざまな製品の原材料や添加物、成分などを細かく見ていき、少しでも危険性のあるものを除外して、理想のフードを以下のページにピックアップしてみました。
切り替えを検討されている方、これから新たにフードを選ぶ方の参考になれば幸いです。
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