ペットコンプレックスの原材料・成分と口コミ評判

動物用医薬品メーカーであるビルバック社が企画製造販売するドッグフード「ペットコンプレックス」。

健康上の問題を獣医学の面からも考えて作られた製品です。
ちなみに療法食だけでなく、総合栄養食としてのフードもあります。

では、中身を詳しく見てみましょう。

療法食・総合栄養食のドッグフード

「ホリスティックアプローチ」といって、欧米では、健康上の問題をあらゆる面から考えてみる、そのことによってより正確な解決にいたるという手法が主流になってきています。

一つの症状で決めつけてしまうのではなく、考えられる様々なことを想定することは大切ですよね。

ラインナップの中から、総合栄養食である「ペットコンプレックス アダルト」を取り上げて、原材料などを見てみましょう。

酸化防止剤の危険性は？

アダルト

主原料はトウモロコシ

穀物がたっぷり使用されたドッグフードです。

とうもろこしだけでなく、小麦、大豆など、アレルギーの心配があるものが全て使用されていますね。

ちなみに、アレルギー対応の療法食として、ダーマエイドというものがあり、そちらは穀物類が使用されていません。ただし、タピオカが代替品として使用されています。

たんぱく源は豚と鶏

多くのフードはチキンや魚、ラムなどのレッドミートが多いですが、こちらのフードのたんぱく源はメインが豚です。

豚を使用したドッグフードもないわけではないのですが、鶏肉ほど安くなく、レッドミートほどの高い栄養価は微妙、ということで、敬遠されがちなのかもしれませんね。

ですが、実際にはビタミンB1が豊富で、肝機能改善や疲労回復などに役立つよいたんぱく源でもあります。

いずれもヒューマングレードの保証はありません。

リンシード（亜麻仁）で必須脂肪酸を

亜麻仁には、αリノレン酸（オメガ3脂肪酸）が豊富で非常に良い食材です。

もちろん、オメガ6脂肪酸とのバランスが大切ですから、出来る限り積極的に摂取すべき成分です。

粘土鉱物でミネラル摂取

セピオライトとモンモリロナイトは、ミネラルや微量元素を含みます。

セピオライトは消臭効果もあるそうですが、ドッグフードに配合されてからの効果は不明です。

BHA・BHT・没食子酸プロピル

酸化防止が強烈です。

ペットフードに使用できるものの中で最強の組み合わせで強力に酸化防止をしています。

BHT、没食子酸プロピルについては安全性が完全にはわかっていないため、避ける傾向があります。
酸化防止は大切ですが、最近の流れを真っ向否定するこの酸化防止策に不安を感じてしまいますよね。

たんぱく質量と脂肪量は適正

たんぱく質と脂肪量は適切で、どの犬にもトライしやすい量となっています。

あまり高すぎると負担になる犬もいますし、低すぎると健康を損なう可能性があります。
脂肪も低すぎない点は良いですね。

購入者の口コミ・レビュー

残念ながら口コミはほとんど見当たりません。

販売店が少ないことと、そもそもが動物病院で購入するタイプだからでしょう。

公式サイトのよくある質問のなかでも、ドッグフードについては触れられていませんでした。

価格と購入方法

1kgあたり1,500円ほどになります。

購入は取り扱いのある動物病院が確かでしょう。

お近くにない場合は、公式サイトから問い合わせをする必要があります。
それほど、取り扱っているお店も少ないのが現状です。

総評

まず、価格と中身が見合っていません。
どこをどうすれば、こんな価格になるのか疑問です。

また、強烈な酸化防止についても、拒否反応を示す方は多いはずです。

もともと動物医薬品がメインの企業ですから、一般の消費者向けではないのかもしれないですね。

情報も少なく、なかなか選択肢には入れづらいフードです。
以上のことから、総合評価は☆1.5です。